函館五稜郭病院

病院長挨拶

病院長挨拶

病院長挨拶

 社会福祉法人である函館厚生院函館五稜郭病院は、地域に根ざした運営の下、「安心・信頼・満足を患者さんと地域に」を理念としている病院です。函館厚生院の起源は明治33年(1900年)、篤志家わずか3名の先人達により設立された函館慈恵院まで遡り、道南の社会福祉・医療に貢献すべく歴史をあゆみ116年目を迎えました。その中心的医療機関である当院は急性期医療を担う病院として運営されています。

 平成28年3月、北海道新幹線の開通とともに、道南地域と青森県がまさに“陸続き”となり、新たな時代を迎えました。当院は、これらの地域を視野に、急性期疾患・循環器疾患を始めとした救急医療・がん医療を中心に、紹介・初診患者の受け入れを行っております。さらに、患者さんが早期に社会復帰できるよう、専門的な診断・治療、早期のリハビリテーション・機能回復に力を入れ、地域医療連携においては医療総合サービスセンターを設置し、広く医療・介護・福祉施設と連携をとっております。また、透析センター、外来化学療法室の開設、救急外来の強化を行い、外来部門の利便性を高めています。

 当院では、医師約100名(初期臨床研修医22名、2016年4月時点)をはじめとした医療スタッフ1000名以上の職員で、チーム医療を重視した医療を提供しております。厚生労働省指定の地域がん診療連携拠点病院・臨床研修指定病院として最新鋭の診断装置-320列コンピュータ断層撮影装置(CT)、PET/CT等-や、手術支援ロボットのダヴィンチSi、整形外科人工関節手術支援のナビゲーションシステム等の高機能の治療機器を整備、また、高精度放射線治療(IGRT・IMRT・VMAT)の実施により、診断および治療レベルの向上を図っております。

 医療従事者を対象とした各種教育や研修セミナー、専門学会における活動も活発に行い、日々研鑽を積み、医療水準の向上・医療安全の改善・医療者個々の資質向上にむけ努力しています。地域住民の皆様を対象にした健康講座の開催など、広報・啓蒙活動にも力を入れています。さらに、学生が将来を担い、医療従事者の不足も解消すべく、臨床研修指定病院として研修医の臨床教育や医療系学生の教育や実習に協力し、道内外の大学・医療専門学校から多数の医学生・看護学生・薬学生等を受け入れています。

 混沌とした国際情勢の中、日本では少子高齢化の進展、医療を取り巻く社会・経済環境の目まぐるしい変化、一方で医療の進歩・高度化そして複雑化、家族の受け入れ・在宅・介護医療の問題等、医療者側から見ても、患者さん・ご家族側から見ても多くの問題が山積しています。しかし、このような時代だからこそ、いつの時代も変わらない最も大切な視点「健康の維持・病気からの回復・病める方への最大限のケア」を行えるよう、医療従事者の努力・研鑽・優しさ、そして患者さん・ご家族の理解・協力・支援の双方がとても必要なことと思われます。函館厚生院の原点、医療の原点を忘れずに、皆様により良い医療を提供し、健康で充実した生活を送れるよう、当院職員は一丸となって邁進して参ります。

略 歴
1983年札幌医科大学医学部卒
1987年同大学院修了
1988年英国ロンドン聖トーマス病院レーン研究所心臓血管部門留学
1996年カナダカルガリー大学医学部・アルバータ大学医学部循環器内科国際医学交流派遣
1997年札幌医科大学医学部第二内科(循環器病学)講師
2007年北海道立江差病院院長
2008年札幌医科大学医学部内科学准教授
2013年函館五稜郭病院副院長兼医療部長
2016年函館五稜郭病院院長
資 格
医学博士、総合内科専門医、循環器専門医、高血圧専門医、核医学専門医・PET認定医
page top