疾患・治療法の紹介
1.外傷、外傷後の変形
@熱傷(やけど)
原因として、みそ汁やカップラーメンなどの熱い液体、ストーブやアイロンなどの熱した固体があります。やけどは、傷が赤いまたは痛みがある方が浅く、傷が白く痛みがない場合は深いことが多いです。1歳前後のお子様が炊飯器や加湿器の蒸気に手をかざし、やけどを受傷することがよくあります。小さいお子様のいる家では、炊飯器などの熱した蒸気がでる電気機器は、お子様の手の届かない所に置くように注意してください。また、冬は湯タンポによる低温やけどが増えています。低温やけどは、深いやけどのことが多いので、小さな範囲でもすぐに病院を受診してください。
やけどの治療ですが、まず、やけどの部分を大量の水で流して下さい。(あくまで、氷などで冷やすのではなく、水で流すことが大切です。)水疱(水ぶくれ)は出来るだけやぶらないでください。やけどは出来るだけ乾燥させず保湿を守ることが早くきれいに治すために必要です。傷を安静にしていないと深くなることがありますので、すぐに病院を受診してください。アロエや市販薬を使用する患者様がいますが、傷を悪化させる可能性があるので、病院で専門医に治療を受けて下さい。傷が深い場合や治りが遅い場合は、手術が必要になります。手術は、からだの他の部分から皮膚をとって皮膚移植などを行います。また、やけどが治った後も、傷跡が出来るだけ目立たないような後療法を行っています。
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| (写真左:手の熱傷 / 写真右:お腹の熱傷) | |
A凍傷(とうしょう)
雪かきなどで長時間寒い野外にいた場合、手や足の指先が凍傷になることがあります。低温やけどと同じで深いことが多いので、すぐに病院を受診して下さい。治療は、やけどと同じです。
B切り傷、擦り傷
包丁やはさみで切ってしまったり、交通事故でけがをしてしまったり、原因はたくさんあります。形成外科では、傷跡がなるべく目立たないように、様々な道具や技術を使って治療をしています。傷に土や砂利が残っていれば、入れ墨みたいに残ってしまい、後できれいにするのが大変になります。あと、顔には、顔面神経などの大切な器官がたくさんあります。外傷は、最初の治療が一番大切ですので、適切な病院を受診しましょう。
C顔面骨骨折
スポーツ、転倒、交通事故により、鼻骨や頬骨(ほほ骨)や上顎骨(上あご)などを骨折することがあります。骨折の症状としては、鼻血が長く続く、目の動きが悪い、ものが二つに見える、口が開けられない、ものがかめない、かみ合わせが合わない、などがあります。骨折を治療しないと、見た目に鼻が曲がっていたり、頬が凹んだりする以外に、このような症状が残ってしまうことがあります。
手術で骨折を元の位置に戻してあげる必要があります。手術のため、顔に傷をつけなくてはならない場合も出来るだけ目立たない場所を切るように心掛けています。
D瘢痕拘縮(ひきつれ)、肥厚性瘢痕
やけどや怪我により傷を負ってしまった場合、傷が盛り上がったり(肥厚性瘢痕)、拘縮(ひきつれ)を起こすことがあります。瘢痕拘縮を起こすと、指などが伸ばせなくなったり、傷跡が目立ったり、発育障害を起こすことがあります。受傷すぐであれば、瘢痕拘縮を起こさないように予防的治療を行います。受傷から時間が経っている場合、皮膚移植や局所皮弁などの手術により改善するように努力します。
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| (写真左:手の瘢痕拘縮(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
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| (写真:先天性心疾患の手術後の肥厚性瘢痕) | |
Eケロイド
耳垂(耳たぶ)、前胸部、上腕、恥骨部などに好発します。原因としては、耳垂はピアス、恥骨部は帝王切開の傷が多いです。治療は、ステロイドの局部注射やステロイド含有テープによる保存的治療と手術による治療があります。手術を行った後も、再発を予防するために、後療法が必要です。ケロイドの治療により、見た目だけではなく、つっぱり感や痛みが軽減します。
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| (写真:ケロイド) | |
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| (写真左:耳垂のピアスケロイド(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
2.先天性体表異常
@口唇裂、口蓋裂
口唇裂・口蓋裂は先天性外表異常の中では比較的頻度の高い疾患です。日本では500〜600人に1人の割合で出生すると言われています。
口唇裂は、生まれつき上口唇(うわくちびる)が割れている疾患です。上口唇が割れているため、口輪筋(口の周りにある口をすぼめる筋肉)が通常と違う場所に付着しています。鼻にも変形を認めることが多いです。治療は、生後3〜6ヵ月、体重6Kgを目安に行います。上口唇を元通りに戻すだけではなく、鼻の形を整え、口輪筋の再建を行います。
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| (写真左:片側口唇裂(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
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| (写真左:両側口唇裂(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
口蓋裂は、口蓋とよばれる口腔内の屋根が割れている疾患です。口蓋が割れているため、鼻腔と口腔内が連続しています。この疾患も、口腔内から鼻腔への逆流を防止し、発音に重要な筋肉が通常と違う場所に付着しています。口蓋裂があると、市販の哺乳瓶用の乳首では飲めないことがあります。口蓋裂のお子様用の乳首がありますので、是非、病院に相談してください。治療は、1歳半前後に行います。手術は、口蓋の割れ目をふさぐだけではなく、鼻腔と口腔の連続性を閉じる大切な筋肉の再建も同時に行います。
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| (写真左:口蓋裂(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
口唇裂と口蓋裂は、それぞれが単独で起こる場合と両方とも合併している場合があり、割れ目の程度も様々です。口唇裂と口蓋裂が合併している場合には、顎裂といって歯槽(はぐき)が割れていることが多いです。これらの疾患は、見た目以外にも発音や歯並びなどを、お子様が大きくなられるまで経過をみる必要があります。そのため、適切な施設で、一貫した治療を受けることがお子様にとって重要です。すでに口唇裂や口蓋裂の手術を受け、その後、変形が気になる患者様も是非相談してください。当施設では札幌医科大学附属病院の治療方針に沿って治療を行い、同等の治療を受けることが可能です。詳細は、札幌医科大学附属病院 形成外科のホームページ(http://web.sapmed.ac.jp/prs/clp/)をご覧下さい。
A小耳症
小耳症は、生まれつき、耳が小さい疾患です。日本では5000〜6000人に1人の割合で出生すると言われています。耳の大きさも様々で、外耳道(耳の穴)がないこともあります。第一第二鰓弓症候群の一つの症状であることもあり、他にも下顎骨(下あご)や頬の軟部組織の低形成などを合併します。
治療は、10歳以降に行います。手術は、最低2回必要です。1回目は胸の肋軟骨を採取し耳の形に細工して、小耳症側の皮膚の下に埋め込みます。肋軟骨を採取する際も、患者様にできるだけ低侵襲であることを目標にし、小さい傷で必要最小限の量だけ取る独自の方法を行っています。2回目の手術は、1回目の手術から半年以降に行います。1回目に作った耳を起こして、耳の裏側の溝を作り、その部分に皮膚移植をします。
当施設では、月1回、札幌医科大学形成外科 四ッ柳高敏教授に診察していただいております。治療方針の詳細は、四ッ柳高敏教授のホームページ(小耳症の治療法 http://www23.big.or.jp/~yotsu/)をご覧下さい。
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| (写真左:小耳症(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
Bその他の耳介変形(埋没耳、折れ耳、立ち耳、スタール耳)
生まれつきの耳の変形には、様々なものがあります。
埋没耳(袋耳)は、耳の上の部分が耳の付け根(側頭部)の中に埋まってしまっている状態です。
折れ耳は、耳の上の部分が前方に折れ曲がっている状態です。
立ち耳は、耳全体が前方に起きあがってしまっている状態です。
スタール耳は、耳の対耳輪と呼ばれる二叉に分かれた隆起部分が三叉に分かれている状態です。
いずれの耳介変形も、生まれてすぐであれば、矯正装具をしばらく装着することで正常な状態に矯正できます。このことを形成外科以外の医師は知らないこともありますので、早めに形成外科の専門施設を受診してください。もし、矯正治療が困難な場合や治療を受けずお子様が成長した場合は、手術により耳の形を整えます。
他にも、耳垂裂(耳たぶが割れた状態)など色々ありますので、是非、相談してください。
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| (写真左:埋没耳(治療前) / 写真中央:(矯正装具による治療) / 写真右:(治療後)) | ||
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| (写真左:埋没耳(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
C耳前瘻孔
耳の上部のつけ根に穴があいている状態です。その穴(瘻孔)を搾ると臭いおからのようなものが出てくることがあります。感染したりすることがあるので、手術で摘出する必要があることがあります。
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| (写真左:矢印(→)の先に耳瘻孔を認める / 写真右:感染により腫脹した耳瘻孔) | |
D多指症、多趾症
生まれつき、手や足の指が1本多い疾患です。手の多指症は、母指(おやゆび)に多く、400人に1人の割合で生まれるとされています。足の多趾症は、小趾(こゆび)に多く、2000人に1人の割合で生まれるとされています。どちらとも、多い指(趾)を切除したり、半分ずつ切除して1本に組み合わせたりする手術を行います。手の場合は、見た目はもちろんですが、機能的にも非常に重要ですので、患者様の変形の状態によって、最善の治療方法や治療時期を選ぶようにしております。
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| (写真左:母指多指症(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
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| (写真左:母指多指症(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
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| (写真左:小趾多趾症(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
E合指症、合趾症
生まれつき、隣の指同士がくっついている状態です。手の合指症は中指−環指間(なか指ーくすり指の間)に多く、足の合趾症は2趾−3趾間(人差し指―なか指の間)に多いとされています。治療は、くっついている指を離して、場合によっては、皮膚移植を行います。手の場合は、見た目や機能的な事を考え、親指側の傷が大きくならないように注意をしています。
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| (写真左:足合趾症(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
F臍ヘルニア、臍突出症(でべそ)
いわゆる"でべそ"です。1歳までに8割、2歳までに9割の患者様が自然に治ると言われています。生後すぐには圧迫療法などが行われていますが、それでもおへその突出が治らなかったり、皮膚のゆがみが残ってしまった場合に、手術でおへその形を整え、おへそのくぼみを作ってあげます。
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| (写真左:臍ヘルニア(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
上記以外にも、様々な先天性の体表異常があります。(副耳、鼻裂、巨口症、裂手症、裂足症、先天性絞扼輪症候群、ポーランド症候群、副乳)是非、当施設に相談してください。
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| (写真:副耳) |
3.あざ
@血管腫(単純性血管腫、苺状血管腫、海綿状血管腫)
血管が異常に拡張したり増殖した状態で、皮膚の表面が赤くなったりします(赤あざ)。苺状血管腫は、生後すぐ、または数週間以内に赤あざとして出現し、生後6ヵ月くらいまでは大きくなります。急速に大きくなると、ちょっと擦れただけで傷をつくって出血したり、潰瘍を作ったりすることがあります。何も治療をしなくても、7歳までには7割の患者様は自然に消えますが、苺状血管腫が隆起するより前にレーザー治療を行うと、血管腫の増大を抑えられると言われています。
赤あざの治療にはレーザー治療を行うことが多いですが、血管腫の種類により効果はまちまちです。血管腫の大きさや種類にもよりますが、手術で切除することもあります。
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| (写真左:苺状血管腫1 / 写真右:苺状血管腫2) | |
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| (写真:単純性血管腫) | |
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| (写真左:血管腫(手術前) / 写真右:(手術後)) | |
A異所性蒙古斑(もうこはん)
蒙古斑は、通常、生後1ヵ月くらいまでにお尻に青あざとして出現します。なんの治療を行わなくても、5・6歳までには自然に消えてしまいます。しかし、お尻以外の場所に出現する場合があり、異所性蒙古斑と呼ばれています。異所性蒙古斑は、通常より消えにくく、成人まで残ってしまうことがあります。目立つ場所や範囲の広い場合には、レーザー治療を行います。
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| (写真:腹部の異所性蒙古斑) |
B太田母斑
おでこ、まぶた、頬などの三叉神経第1、2枝領域に出現する青あざです。皮膚だけではなく、眼、鼻粘膜、口蓋にも青あざを認めることがあります。生後すぐに発症する場合と20歳前後の思春期に出現する場合があり、女性に多く出現します。治療は、レーザー治療を行います。
C扁平母斑
平らな茶色のあざです。レーザー治療の効果がないことが多く、治療が困難なあざの一つです。
D色素性母斑(ほくろ)
普段、"ほくろ"と呼ばれている黒あざです。米粒大の小さなものから、全身に至る大きなものまで、大きさは様々です。黒色がまだらなものや隆起しているものは、悪性黒色腫との鑑別が重要です。治療は、手術で切除するのが確実です。しかし、当院ではCO2レーザーによる治療も行っております。
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| (写真左:色素性母斑1 / 写真右:色素性母斑2) | |
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| (写真:色素性母斑3) | |
4.腫瘍、腫瘍切除後の変形
@良性腫瘍
皮膚の表面や皮下の浅い部分にできた腫瘍(できもの)は形成外科で扱います。腫瘍と言われると、"がん"をイメージする患者様もいらっしゃいますが、かたまりとして触れたり、色が変化しており、正常と異なっている場合を総称して使われます。良性腫瘍は、手術でしっかり切除してしまえば、再発することはほとんどありません。形成外科で扱う良性腫瘍に、粉瘤(表皮嚢腫)、皮様嚢腫、脂漏性角化症、石灰化上皮腫、脂肪腫、軟性線維腫、神経鞘腫、リンパ管腫など、他に多数の疾患があります。
粉瘤:皮膚良性腫瘍の中で、最も多い疾患の一つです。皮膚の表面にしこりとして触れ、搾ると臭いおからのようなものが出てくることがあります。また、破裂して炎症を起こし、痛みや発熱が出現することがあります。治療は、手術による摘出です。
石灰化上皮腫:比較的若い人の顔や上腕にできる軽石のような硬さを持つ腫瘍です。表面の皮膚の色が紫や青くなったりすることがあります。治療は、手術による摘出です。
脂肪腫:皮下に出現する脂肪のかたまりです。治療は、手術による摘出です。
脂腺母斑:生下時や幼少時から頭や顔に見られる表面がぶつぶつした黄色のあざです。頭に出現した場合、あざの部分には毛が生えていないため、はげのようにみえることがあります。長い間放置しておくと悪性腫瘍になることもあるので、手術で摘出します。
脂漏性角化症:中高年以降に多く出現する茶褐色の腫瘍です。茶色のしみのようなものから、盛り上がったものまで、色々な形をしています。治療は、手術による切除が確実ですが、レーザー治療でもよくなるタイプのものもあります。しかし、レーザーによる治療は、医療保険適応外ですので、自費治療になります。
老人性角化症:60〜70歳代の方の顔や手背に認める腫瘍です。放置しておくと"皮膚がん"に進行することがあるので、手術による摘出が必要です。
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| (写真左:粉瘤1 / 写真右:粉瘤2) | |
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| (写真左:脂肪腫1 / 写真右:脂肪腫2) | |
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| (写真左:脂腺母斑 / 写真右:老人性角化症) | |
A悪性腫瘍
"皮膚がん"と呼ばれているものです。皮膚がんの治療においては、"がん"を確実に切除し、局所再発や転移を起こさないようにすることが目標です。しかし、皮膚がんの中には、顔に発生するものがあります。そのような場合、ただ腫瘍を取るだけではなく、手術の後のことを考えなくてはなりません。まぶたに発生した場合にはまぶたの開閉、くちびるに発生した場合には入れ歯をいれたり食事を食べたりすることができないようでは、日常生活に支障が出てしまいます。当施設では、がんの根治だけではなく、治療後の見た目や機能にも重点をおき、治療を行っております。
基底細胞腫:基底細胞癌とも呼ばれ、黒色の腫瘍です。転移はまれですが、しっかり切除しないと局所再発することがあります。40歳以降、顔の真ん中付近にほくろのような黒褐色のできのものが出現した場合、この腫瘍の可能性があります。
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| (写真左:基底細胞腫1 / 写真右:基底細胞腫2) | |
有棘細胞癌:リンパ節転移などを起こす代表的な皮膚がんです。熱傷や怪我の後の瘢痕に皮膚潰瘍を繰り返す場合にはこの疾患の可能性があります。しこりが出現してなかなか治らず大きくなったり、かさぶたができて簡単に出血するしこりがある場合には、すぐに病院を受診してください。
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| (写真左:有棘細胞癌1 / 写真右:有棘細胞癌2) | |
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| (写真:有棘細胞癌3) | |
悪性黒色腫:皮膚がんの中で最も予後の悪い疾患の一つです。メラノーマとも呼ばれ、日本人には足底に最も多く発生します。段々大きくなっていく黒色のほくろの場合には、この疾患の可能性があります。
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| (写真:悪性黒色種) |
他にも、パジェット病、ボーエン病、メルケル細胞癌、脂腺癌などがあります。
B乳房変形・欠損
乳房は女性のシンボルの一つであり、乳癌で乳房の一部や全部を切除した場合、病気になったという以外にも乳房を失うという精神的ダメージは計り知れないものと思います。胸元のあいた洋服を着れない、温泉に行くのが恥ずかしい、など、生活スタイルが消極的になってしまわれる方がいらっしゃいます。当施設では、医療保険適応内で主に患者様自身の組織を利用して、乳房再建を行う方針としております。利用する組織には、腹直筋や広背筋などがあり、患者様の今後の妊娠予定、健側の乳房の大きさ、腹部手術歴などを参考に決定しております。乳房の再建に関して、お話しの聞きたい方や興味のある方は相談してください。
C顔面神経麻痺
怪我や脳外科・耳鼻科の手術の後、顔面神経麻痺を生じることがあります。まぶたを閉じるのが困難になったり、口角が下がり、水がこぼれてしまったり、様々な症状があります。顔面神経麻痺の手術には、顔面の動きを再建する動的再建法と安静時に自然な表情が得られる静的再建法があります。動的再建が理想的ですが、安定した確実な効果が得られていないのが現状です。当施設では、確実に効果の得られる静的再建法を行っております。
5.皮膚潰瘍
@褥瘡(床ずれ)
病気のため長時間臥床や脊髄損傷のため車椅子生活をおくることにより、骨突出部の皮膚や皮下組織への血流が低下するため、皮膚潰瘍や壊死が起こってしまう状態です。好発部位として、肩甲部、仙骨部、坐骨部、踵骨部があります。褥瘡に対しては、何よりも除圧が大切です。当施設では、適切な体位交換方法やベッドの指導、褥瘡部位の処置方法の指導を行っております。難治性の場合には、手術を行うこともあります。
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| (写真:仙骨部の褥瘡) |
A放射線潰瘍
直腸癌や乳癌などの放射線治療により、皮膚に潰瘍が出現することがあります。これは放射線治療の直後だけではなく、何十年も経ってから出現することもあります。潰瘍部分だけではなく、放射線を照射した周囲もダメージを受けていることが多いので、手術を行う必要があります。
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| (写真左:放射線潰瘍1 / 写真右:放射線潰瘍2) | |
Bその他の難治性潰瘍
手術後の創感染や難治性皮膚潰瘍などに対しても、治療を行っております。また、糖尿病や血管の病気により、下肢の血流低下を起こし、難治性の皮膚潰瘍を起こすことがあります。当施設では、フットケアにも力を入れています。
6.その他
@眼瞼下垂
生まれつきのものと外傷や年齢によるものがあります。
中高年の患者様に出現するものに、老人性眼瞼下垂があります。上眼瞼(上まぶた)の皮膚やまぶたを持ち上げる筋肉の腱膜が弛み、皮膚がかぶってしまうことにより、眼が見えづらくなります。治療は、余分な皮膚を切除し、腱膜を手術で再建します。
A巻き爪、陥入爪
当施設では、フェノール法や手術による爪母部分切除を行っています。
B腋臭症
当施設では、反転剪除法による治療を行っております。

























































