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【診療紹介】臨床工学技士の新たな業務範囲【臨床工学科】

現在、医療界では様々な職種で、医師業務のタスクシフト・シェアが施行されており、私達臨床工学技士も新たな業務範囲として以下の医療行為が追加されました。

臨床工学技士法施行規則(昭和六十三年厚生省令第十九号)※令和3年7月9日改正条項抜粋
第三十一条の二
 一 手術室又は集中治療室で生命維持管理装置を用いて行う治療における静脈路への輸液ポンプ又はシリンジポンプの接続、薬剤を投与するための当該輸液ポンプ又は当該シリンジポンプの操作並びに当該薬剤の投与が終了した後の抜針及び止血
 二 生命維持管理装置を用いて行う心臓又は血管に係るカテーテル治療における身体に電気的刺激を負荷するための装置の操作
 三 手術室で生命維持管理装置を用いて行う鏡視下手術における体内に挿入されている内視鏡用ビデオカメラの保持及び手術野に対する視野を確保するための当該内視鏡用ビデオカメラの操作
臨床工学技士法施行令(昭和六十三年政令第二十一号)※令和3年7月9日改正条項抜粋
第一条 二 血液浄化装置の穿せん刺針その他の先端部のシャント、表在化された動脈若しくは表在静脈への接続又はシャント、表在化された動脈若しくは表在静脈からの除去

五稜郭病院での取組み

臨床工学科では内視鏡用ビデオカメラを用いた手術の視野確保のための内視鏡用ビデオカメラ操作(Scope Operator:SO)業務を行っています。従来医師が担当していたSO業務の一部を、今では私達臨床工学技士が担当し、タスクシフトを行っています(呼吸器外科手術)。

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医師は、タスクシフトによって確保できた時間を、外来や病棟診療、緊急対応などの業務に充てて有効的に活用し、医療の質の向上に貢献しています。

私達は内視鏡用ビデオカメラ操作を行うにあたって、事前に医師からの指導を受け、一定の技量を習得してから業務を担当しています。

臨床工学技士がSO業務を行う割合は、2022年:34%、2023年:42%、2024年:64%、2025年現在:69%と年々増加傾向にあり、臨床工学技士の需要が増えてきています。

また、内視鏡用ビデオカメラを用いた呼吸器外科の件数は年々増加しており、タスクシフトによる効果も影響していると思われます(2025年現在:130件 2025年予測件数:260件)。

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私達はこれからも研鑽を重ねプロフェッショナルを目指し、函館の医療に貢献出来るよう、引き続き安全・安心な手術提供に取り組んでいきます。

執筆情報

執筆者:函館五稜郭病院 臨床工学技士

掲載日:2025年8月30日

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