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【医療コラム】かぜ薬(総合感冒薬)はどのように選べばいいの?

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感冒(かぜ症候群・風邪)は、多くはウイルスが上気道(鼻や喉など)に感染し、炎症が生じている状態のことをいいます。

鼻水や喉の痛み、全身倦怠感や発熱など症状は人それぞれ異なりますが、総合感冒薬はかぜによって現れやすい症状をまとめて緩和することを目的とし、複数の成分が含まれているものが市販薬(OTC医薬品)として販売されています。

では、どのようにかぜ薬を選んだら良いのでしょうか。

かぜ薬の代表的な成分

成分 効能
解熱鎮痛成分(アセトアミノフェン、イブプロフェン、アスピリンなど) 発熱や頭痛などを和らげる
抗炎症成分(トラネキサム酸など) 喉の痛みを抑える
鎮咳成分(dl-メチルエフェドリン塩酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩など) 咳を抑える
去痰成分(アンブロキソール塩酸塩、カルボシステインなど) 痰を出しやすくする
抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩など) 鼻水や鼻づまりを和らげる

商品によっては処方箋医薬品(主に病院で処方される薬)と同じ量が含まれているものや、気になる症状に特化した配合になっているものも多数あります。

そのため、まずは体調をよく観察し、気になる症状を緩和する成分のみが配合されているものを選ぶことで、副作用の出現を少なくすることに繋がります。

また、普段使用している薬や持病との相性が悪い場合もあるので、わからない場合は医師や薬剤師に相談してください。

総合感冒薬の成分の中には、複数の効果を持つものもあります。

喉の痛みを抑えるトラネキサム酸は止血作用もあり、解熱鎮痛に用いられるアスピリンは血液をサラサラにする効果もあります。

市販薬は数えきれないほど存在し、すべての中身を確認することは困難ですので、当院では入院2週間前からサプリメントや健康食品だけでなく市販薬の中止もお願いしています。

市販のかぜ薬を服用しても症状が改善しない場合や、高熱が続くことがあればすぐにかかりつけ医へ受診するようにしてください。

執筆情報

執筆者:函館五稜郭病院 薬剤師

掲載日:2026年3月20日

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