【医療コラム】『乳和食』でおいしく減塩
塩分のとりすぎは高血圧をはじめ脳梗塞や心筋梗塞など様々な疾患の引き金になってしまうことはみなさんすでにご存じかと思います。日々減塩に取り組んでいる方も多いのではないでしょうか。
ただ、減塩といっても普段の味付けを薄くしたり、しょっぱいものを控えたり…と食事の満足感が得られずに大変と感じている方も多いと思います。
今回は、おいしく・簡単に取り組める減塩の方法として『乳和食』をご紹介したいと思います。
和食の良いところ、悪いところ

普段私たちが食べている和食は、ご飯を主食に、主菜や副菜に魚介類や野菜類を多く使い、脂肪分も少なく健康的とされています。
ですが、味噌や醤油、漬物類などで塩分が多くなりがちになってしまいます。そこで提案されたのが『乳和食』です。
『乳和食』とは?

味噌や醤油など伝統的な調味料に「コク味」や「うま味」を有している牛乳(成分無調整牛乳)を組み合わせることで、利用されている食材本来の風味や特徴を損なわずに減塩ができ、おいしく和食を食べてもらう調理法のことです。
『乳和食』の調理法と上手に作るためのポイント
基本的に味噌や醤油の量を減らして、牛乳を加えるだけ。牛乳の持つコクやうま味でおいしさをカバーしてくれます。
①「成分無調整」と表示された牛乳を使うこと。
「低脂肪牛乳」や「加工乳」だとコクやうま味が少ないため、おいしく出来上がらないことがあります。
②加熱時に気を配る
牛乳は沸騰すると焦げ付きやすく、鍋底に膜が張るので時々底を混ぜながら加熱しましょう。
③ホーロー鍋かフッ素樹脂加工のフライパンを使う
乳成分のこびりつきが少なく手入れも簡単。油をひかないでも使えるのでエネルギーカットにもつながります。
④落し蓋はクッキングシートを使う
アルミホイルと違い、蒸気を通すので対流がうまくいき、おいしく仕上がります。
簡単に作れる【ミルク味噌汁】レシピをご紹介!
・通常の味噌汁よりも塩分50%カットできます。
・ポイントはあらかじめ味噌と牛乳を混ぜておくこと。
沸騰させてしまうと、牛乳が膜を張ってしまうのと、味噌の風味が飛んでしまうので注意してください。
| みそ 大さじ1 牛乳 大さじ1 だし汁(無塩) 300㎖ お好きな具材 |
| ①みそと牛乳をしっかり混ぜ合わせておく ②だし汁に具材を入れて煮る ③①を加えて火を止める |
他にも、冷たいそうめんやそばのつけ汁のめんつゆを水ではなく牛乳で割ると、牛乳のうま味やコクでめんつゆの量が少なくてもおいしく食べられます。無理なく続ける減塩の方法のひとつとして『乳和食』を活用してみてください。
【注意】腎臓病でタンパク質やカリウムの制限が必要な方は、主治医や管理栄養士に相談しましょう。






