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【医療コラム】病院から医療が走り出す「動く診察室」

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救急車といえば、119番通報をして、消防署から現場へ駆けつけ、患者さんを病院へ運ぶ車――。そんなイメージはありませんか?

しかし医療機関(主に病院)が独自に救急車を持ち、病院と病院の間を走る救急車もあります。通称「ドクターカー」とも呼ばれることがあります。

ドクターカーとは

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一般的な消防の救急車との大きな違いの一つは、医師が乗務することです。

ドクターカーには、医師・看護師・救急救命士などが乗務し、患者さんの状態に応じて人工呼吸器や輸液ポンプなどの専門的な医療機器も使用します。

目的地まで患者さんを運ぶだけではなく、移動中も患者さんの状態を見守り、必要な医療を続ける。いわば、道路を走る「動く診察室」です。

病院から病院へ。「医療」をつなぐ

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ドクターカーには、その病院ごとに様々な役割があります。

出発病院から、別の医療機関へ患者さんをお送りすることもあれば(転院搬送)、紹介元の医療機関へ患者さんを迎えに行き、自院へ搬送することもあります(迎え搬送)。どちらも、患者さんを医療機関から別の医療機関へつなぐ大切な転院搬送です。

患者さんの状態に合わせて乗務するスタッフを調整し、移動中も必要な医療を途切れさせない。それが、ドクターカーの大きな役割です。

病院だけじゃない。地域へ、そして災害時にも

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このような医療搬送以外にもマラソン大会などの救護派遣に、ドクターカーを運用する病院もあります。

また、災害時には、DMAT※車両として被災地で活動する病院もあります。

病院から病院へ。地域イベントや災害時など。患者さんを「運ぶ」だけでなく、必要な医療を必要な場所へつなぐ。病院が独自に運用するドクターカーには様々な役割を担う事ができるのです。

※DMAT(災害派遣医療チーム):災害時などに必要な医療を支えるため、専門的な研修・訓練を受けた医療チーム。

五稜郭病院のドクターカー

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当院では2024年6月からドクターカーの運用を開始し、以下の運航実績があります。

2024年 2025年
114件 262件
その他の活動
・北海道DMAT実動訓練
・函館マラソン救護派遣
・アイアンマンジャパンみなみ北海道救護派遣

 

2026年は8月末の時点で、すでに前年実績に迫る247件の実績があります。当院のドクターカーも様々な役割を担い、今後も地域の医療インフラの一つとして活動して参ります。

執筆情報

執筆者:函館五稜郭病院 救急救命士

掲載日:2026年9月30日

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