救急病床開設
平成28年12月、救急患者さんの受け入れ体制を強化するため、新たに「救急病床」を開設しました。今回のトピックスではこの「救急病床」の機能についてご紹介します。
救急病床を開設
当院の昨年一年間の救急車の受入件数は2986件。ここ10年間でみると過去最高の件数となりました。一方、函館市内全域の救急出動件数を見ても、年々増加傾向にあり、函館地域全体で救急医療の需要が高まってきています。
このような地域の状況に対応するため、当院では昨年12月に救急の患者さんを受け入れる病床として「救急病床」をオープンしました。病床数は全10床で、落ち着いた環境で治療ができるよう、個室も4床設置しました。人員体制については、一般の病棟よりも多くの看護師を配置しているため、重症度の高い患者さんにも迅速に対応できます。
また、人工呼吸器や透析機器といった医療機器も使用できる環境を整え、ソフトだけでなくハード面でも強化を図りました。
3階に救急医療を集約
新たに救急病床がオープンした3階フロアは、他にも集中治療センター(ICU)や手術室があり、救急医療や集中的な治療を担う部門が揃っています。また、救急車で搬送された患者さんが最初に診断を受ける1階の救急外来は3階と専用エレベーターでつながっており、緊急対応が必要な患者さんにも迅速に対応できます。
今回、新たに救急病床ができたことで、院内の救急機能が3階に集約化されました。今まで以上に各部門間での連携を深め、患者さんの状態に合わせた最適かつ柔軟な対応ができるよう取り組んでいきます。
ファミリーラウンジ
救急病床の開設に合わせ、隣に「ファミリーラウンジ」をオープンしました。このファミリーラウンジは、救急病床や集中治療センターに入院している患者さんのご家族の方、手術待ちの患者さん等が一時的に待機することができるスペースです。落ち着いた雰囲気で過ごせるよう、空港内のラウンジのような空間をコンセプトに設計しました。皆さんが快適に過ごせるよう、マナーを守って利用して頂くよう、ご協力をお願い致します。