食欲不振に対する当院の取り組み
~なのはな食について~
病気を患わっている方は化学療法などの治療の副作用により食欲不振が起こることがしばしあります。
そんな患者さんが少しでも食事を楽しみ、口から食べる喜びを感じていただけるよう、当院ではご本人のご希望や嗜好調査の結果を踏まえた「なのはな食」をご提供しています。
病気を患わっている方は化学療法などの治療の副作用により食欲不振が起こることがしばしあります。
そんな患者さんが少しでも食事を楽しみ、口から食べる喜びを感じていただけるよう、当院ではご本人のご希望や嗜好調査の結果を踏まえた「なのはな食」をご提供しています。
なのはな食は常食や治療食と比較し、味付けや食材のバリエーションをもたせ、栄養量よりも「食べやすさ」に重点をおいた食事内容です。
提供内容は主食、汁物、副食、果物となっていますが、主食はパン、麺、おにぎりから選択でき、朝・昼・夕・曜日ごとに提供内容が異なります。
また曜日替わりで献立が変わる、なないろセットは昼食のみ選択できるようになっています。
なないろセット(昼食のみ・曜日替わり)
月曜日 | お茶漬け |
---|---|
火曜日 | カレー/ハヤシライス |
水曜日 | ロールパンサンド |
木・金・土 曜日 |
麺類(うどん、ラーメン、パスタなど |
日曜日 | チャーハン/牛丼 |
食欲不振の患者さんと関わる中で、提供希望が多く聞かれた果物を主体としたフルーツセットの提供を2023年より開始しました。
フルーツセットは生の果物2種類と乳製品やゼリー・栄養補助食品のみの提供です。
さっぱりとした口当たりの良い内容となっているため、食事の摂取は難しくても、少量でも口から食べたいという患者さんのご希望に叶うものと考えています。
今後も患者さんのご希望に添えるよう食事メニューの改善に取り組みます。療養生活の中で食事が進まないなどお悩みがあるかたはお気兼ね無くご相談ください。
執筆者:函館五稜郭病院 管理栄養士
掲載日:2023年2月28日