【医療コラム】遺伝子解析装置について
感染症の治療には、その症状を引き起こす病原体(細菌・ウイルス)の特定が必要です。今回は臨床検査技師が検査方法について解説します。
感染症の治療には、その症状を引き起こす病原体(細菌・ウイルス)の特定が必要です。今回は臨床検査技師が検査方法について解説します。
患者さんから血液などを採取
検体を培養ボトルに注入し装置で培養
微生物が検出された場合、検査機器で病原体を特定
当院では「FilmArray®(ビオメリュー・ジャパン社)」という解析装置を使用していますので、その特徴をご紹介します。
・従来の検査では3日掛かっていた行程が、わずか約1時間で検出することができます。
・1回の検査で33項目の細菌や真菌と。10項目の薬剤耐性遺伝子を検出できます。
・簡易な操作方法で検査の質が担保されています。
今までの病原体の検査は時間が掛かったり、検査項目が限られていたため、現在では幅広い項目を迅速に検査することによって、患者さんにとって最適な治療を支援しています。
執筆者:函館五稜郭病院 臨床検査技師
掲載日:2024年9月10日