【医療コラム】メタボリックシンドロームとは?

昨今「メタボリックシンドローム」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?今回は改めて、健康管理センター保健師がメタボリックシンドロームについて解説します。
昨今「メタボリックシンドローム」と聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?今回は改めて、健康管理センター保健師がメタボリックシンドロームについて解説します。
内臓脂肪の目安の腹囲の基準を超えて、なおかつ右の3項目の内、どれか2項目が当てはまる場合がメタボリックシンドロームです!
メタボが危険なのは色々な病気の原因になるからです!(糖尿病、脂質異常症、動脈硬化、心筋梗塞、狭心症、腎臓病、脂肪肝炎、肥満関連癌(大腸、乳、前立腺、子宮内膜など)
心疾患の発症危険度ひとつとっても「肥満・高脂血症・高血圧症・高血糖」の4つの危険因子の数によって、リスクが無い方と比べて、発症が最大36倍にもなります。※1。
脂肪は内臓脂肪と皮下脂肪の2種類で、より体に悪いのは内臓脂肪です。
主に次の3点の生活習慣を改善する必要があります。
①食生活の改善
②節酒禁酒・禁煙
③定期的な運動
また次の生活習慣はメタボになりやすいので、反対の生活が理想的です。
□満足するまで食べる | □夕食の時間が遅く量が多い |
□甘い飲み物をよく飲む | □お酒をよく飲み休肝日が無い |
□炭水化物の重ね食い | □睡眠不足気味 |
□野菜不足 | □運動不足 |
□間食をよくする | □たばこを吸う |
以上のようにメタボに該当する方は様々な病気のリスクが高いです。現に病気では無い方も、将来のために、生活習慣を少しずつ改善していきましょう!
1)メタボリックシンドローム診断基準検討委員会「メタボリックシンドロームの定義と診断基準」日本内科学会雑誌,2005年94:188-203.
2)一般社団法人日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」2022年12月ライフサイエン12月,ライフサイエンス出版
執筆者:函館五稜郭病院 保健師
掲載日:2025年1月20日