【医療コラム】看護師の働き方改革!
~第4回 インカム~
この連載コラムでは、病院に勤務する看護師の働き方改革を当院の改善事例を踏まえてご紹介します。
インカム(インターコミュニケーションシステム=Inter Communication System)
当院では2024年10月より2025年2月にかけて病棟にインカムを導入しました。トランシーバーとイヤホンを組み合わせて、スタッフがリアルタイム・ハンズフリーに情報共有ができるようになりました。
インカムの効果
例えば、検査部門から電話確認があると、受け手は、担当スタッフや患者さんを探して病棟を走り回り、またナースステーションに戻って電話をする必要がありました。
インカム導入後は電話を繋いだまま、担当看護師に確認し返答できるため、とても効率が良くなりました。

主な効果
・スタッフを探す時間と歩く距離が減った
・業務を中断することが減った
・スタッフを探す呼び出しが少なくなり、病棟が静かになった
・一斉に連絡できるのでケア実施までのタイムラグが減った
・会話を通じて病棟の動きがわかり、病棟スタッフ全員が予測して行動できる
・ベッドサイドにいる看護師からの相談に、別の場所にいるリーダー看護師が、質問しながら状況確認を行うため、即座に対応できる
当院では、道南や函館の人口減少に伴い、働き手が少なくなる中、少しでも働きやすい職場を目指して、現場スタッフの声を聴きながら、働き続けられる職場づくりを目指しています。
執筆情報
執筆者:函館五稜郭病院 看護部
掲載日:2025年4月20日