【医療コラム】息切れの正体とは? ”心臓・肺・体力との関係“
「少し動くだけで息が上がる」「前より疲れやすくなった」こうした“息切れ”は、多くの方が経験する症状のひとつです。年齢のせいと思われがちですが、実は心臓や肺、体力の低下など、さまざまな要因が関係しています。
息切れはなぜ起こるのか

息切れは、「体が必要とする酸素に対して、供給が追いつかない状態」で起こります。心臓は全身に血液を送り、肺は酸素を取り込む役割を担っています。どちらかの働きが低下すると、効率よく酸素を届けることができず、息切れとして感じられます。
また、筋力や体力の低下も大きく関係します。筋肉が弱くなると、同じ動作でもより多くのエネルギーを必要とし、結果として息切れしやすくなります。
心臓・肺・体力の関
息切れはひとつの臓器だけの問題ではなく、全身のバランスによって生じます。

心臓 血液を送り出す力肺:酸素を取り込む力
肺 酸素を取り込む力
筋肉 酸素を使って動く力
これらが連携して働くことで、私たちは楽に体を動かすことができます。どこか一つでも低下すると、息切れとして現れやすくなります
息切れの対応とリハビリ
息切れがあると「動かない方がいい」と考えがちですが、過度な安静は体力低下を招き、かえって息切れを悪化させることがあります。
そのため、リハビリでは体調を確認しながら、安全な範囲で運動を行います。

会話ができる程度の強さで動く
短時間から始め、少しずつ時間を伸ばしていく(運動時間を5分、7分、10分…と延長)
呼吸を整えながらゆっくり行う日常生活でのポイント
このように少しずつ体を慣らしていくことで、心臓や肺、筋肉の働きが改善し、息切れの軽減につながります。
日常生活でのポイント

日常生活でも工夫が可能です。
動作のペースをゆっくりする
息を止めずに動く(呼吸を意識する)
疲れを感じる前に休憩をとる
無理をせず、自分のペースで活動することが大切です。
まとめ
息切れは、心臓・肺・体力が関わる全身のサインです。適切に体を動かし、バランスよく身体機能を保つことが、楽に生活するためのポイントになります。私たちは一人ひとりの状態に合わせて、安全に活動できるよう支援していきます。






