函館五稜郭病院

函館五稜郭病院 > 診療紹介 > 【診療紹介】骨粗鬆症の治療について【整形外科】

①骨粗鬆症とは?

骨密度の低下により骨がぜい弱化し、骨折をきたしやすくなった状態です。年齢や女性ホルモンの減少、生活習慣が関係すると言われています。

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大腿骨転子部/頸部骨折、橈骨遠位端骨折、椎体骨折に関連すると言われています。当院では、骨折術後の患者さんに対して骨粗鬆症治療の導入を行っています。

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骨粗鬆症の検査

(1)骨密度検査

レントゲンの検査です。当院では二重X線吸収法(DXA)を採用しています。

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(2)血液検査

骨吸収マーカー・骨形成マーカーを測定し、患者さん本人に合わせた骨粗鬆症治療を提供します。

治療について【食事・運動療法】

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カルシウム、ビタミンD、ビタミンKを中心にバランスの良い食事を摂ることが大事です。体操、ウォーキングなど無理なくできる運動も推奨されます。始める時は医師に相談してください。

治療について【薬物療法】

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骨「吸収を抑制」する薬

ビスホスホネート(BP)剤:骨吸収に関与する細胞を抑制する薬です。内服と注射があります。

SERM(選択的エストロゲン受容体調整薬):女性ホルモン(エストロゲン)と似た作用を持つ薬です。内服があります。

デノスマブ:吸収に関与する細胞を不活化する薬です。6か月に1回の注射製剤です。

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骨「形成を促進」する薬

テリパラチド:新しい骨を作る細胞を活性化させる薬です。1日1回の注射製剤や週2回の注射製剤があります。

ビタミンD3製剤:カルシウムの吸収を助ける薬です。毎日の内服薬です。

治療をご希望の方、検査を受けてみたい方はお気軽にご相談ください。

当院への通院が困難な方には近医へのご紹介も行っております。

整形外科

執筆情報

執筆者:整形外科 医師

掲載日:2023年6月

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