がん遺伝子パネル検査とは
私たちのからだは約37兆個の細胞からできており、細胞ひとつひとつはほぼ同一の「ゲノム」をもっています。ゲノムとは遺伝情報の全てのことで、DNAという物質が担います。DNAのうち、タンパク質を作る設計図となっている部分を特に「遺伝子」といいます。
がんは、ある細胞のDNA が傷つき、その結果発生した「遺伝子変異」が積み重なって発生します。
当院で行うがん遺伝子パネル検査では、患者さんのがん組織(手術などにより切除・採取した臓器の一部)を用い、がんに関係する100 以上の遺伝子を一度に解析し、がんがどのような遺伝子変異から発生したのかを調べます。それらの遺伝子変異に対応した抗がん剤を選択し,個別化治療に活かすことが目的です。
2019年6月より、一定の条件を満たした患者に対してがん遺伝子パネル検査の保険適用が認められ、当院では同年9月より当検査を実施しております。