1.心房細動とは
私たちの心臓は1秒間に約1回の割合(50~60回/分)で収縮し、洞調律とよばれる規則正しいリズムを刻んでいます。心房細動は不規則な興奮が多発し、心房が痙攣を起こした状態になる不整脈です。
心房細動は加齢とともに増加し、70歳以上では10~20人に1人が心房細動といわれています。心房細動では脈拍のペースがバラバラになるため、動悸感や胸の違和感・圧迫感の原因となります。さらに長期間続くと心不全になってしまうこともあります。もう一つの大きな合併症は塞栓症です。心房内に血液の「よどみ」が出来るため、血栓ができやすくなり、脳梗塞の原因となります。