【医療コラム】安心して受けよう~CT検査の流れ~
病院で先生から「詳しく調べるためにCT検査を受けましょう」と言われて、少しドキッとしたことはありませんか? CT検査は特別な装置を使って、体の中の様子を細かく見る検査です。痛みはほとんどなく、短い時間で終わるので安心してください。
病院で先生から「詳しく調べるためにCT検査を受けましょう」と言われて、少しドキッとしたことはありませんか? CT検査は特別な装置を使って、体の中の様子を細かく見る検査です。痛みはほとんどなく、短い時間で終わるので安心してください。
CT検査では、胸やお腹、頭、骨など、体の中の状態を詳しく調べることができます。
レントゲン写真とちがって、体の中を「輪切り」にした画像を作るので、小さな病気も見つけやすくなります。
1.入室
画像に影響が出ますので、撮影範囲に含まれる金属類(入れ歯や下着、コルセット、アクセサリーなど)を外していただきます。撮影範囲外のもの、プラスチック製のボタン等はそのままで結構です。検査着も備え付けておりますので、お着替えの用意は不要です。
2.撮影前
撮影用のベッドに基本的には仰向けで寝ていただきます。検査部位によっては、両腕を挙上して撮影します。体勢がきつい方には、頭や足の高さを高くしたり、腕の角度を調整致しますのでお申し付けください。準備が整ったら大きなドーナツのような機械(CT装置)の中に、ベッドごとゆっくり入っていきます。

3.撮影中
体動は画像に影響を及ぼしますので、撮影中はできるだけ動かないようお願い致します。また、息止めをして撮影することで肺の動きを抑制しますので、「息を吸って止めてください」「楽にしてください」の指示に合わせて呼吸をしてください。検査時間は 単純CTで5分程度、造影CTで10~20分、心臓CTで20~30分となります。
4.検査後
撮影画像はコンピューターにて転送されますので、終わり次第各科外来や他の検査に行っていただきます。
造影剤を使う場合
検査によっては、造影剤という薬を腕から点滴して検査を行います。造影剤を使用することで血管や臓器がはっきり写るようになり、より正確な診断ができます。詳しくは以前の医療コラムを参考にしてください。
CT検査を受けることで、病気の早期発見や治療の早期スタートが可能になります。症状がなくても、健康診断などで見つかることもあります。少しでも不安があるときは、遠慮せずにスタッフへ質問しましょう。
執筆者:函館五稜郭病院 放射線技師
掲載日:2025年10月30日