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経口的栄養補助(ONS)ってなあに?-療養中の食欲不振を補う補助食品-

 当コラムで以前「フレイル」についてご紹介しました。

 筋力を維持してフレイルを防ぐためには適度な運動も必要ですが、「食事」も大切な要素になっています。

筋力維持に必要な栄養素と食事

 筋力維持に必要な食事の栄養素は「糖質、脂質、たんぱく質」をバランスよく摂ることが大切です。

 プロテインなどでたんぱく質をたくさん摂っても糖質や脂質が少ないと、摂ったたんぱく質がエネルギー源として消費されてしまい、効率よく筋力を高めることができません。

 そのため、持病を抱える方は治療内容によって例外もありますが、次の食事が基本となります。

 主食、主菜(肉、魚、卵、大豆製品)、
副菜(野菜、きのこ、海藻類)
を「3食」食べる。
乳製品や果物を毎日摂る。

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 しかし、食欲不振でこれらを十分に摂るのが難しい方は、栄養剤や栄養補助食品の活用もひとつの方法です。

経口的栄養補助(Oral Nutrition Suppleement)について

 食事で必要な栄養素を補うことができない場合に、食事に加えて栄養剤や栄養補助食品を飲むことを指します。

 ONSに使用できるものには、医師の処方する栄養剤と、市販で購入できる栄養補助食品とがあります。

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特定保健用食品は栄養補助食品の中の一部であり、コレステロール・血糖値が高めな方向けなど、疾病リスク低減を目的とした物になります。

「栄養の偏りを補いたい、筋力を高めたい、疾病リスクを減らしたい」など、それぞれの目的に合わせて選択することが大切です。

フレイル予防とONS活用のポイント

①筋力を高めるのに運動をしている方

運動前後に筋力に必要な糖質やたんぱく質を摂取することができます。ホエイプロテイン、BCAA配合のものが効果的です。

②野菜や果物、乳製品が苦手な方

ビタミン、ミネラル、食物繊維などを補給することができます。フレイルの他に、骨粗鬆症や貧血、便秘などの予防にも効果的です。

ONS製品そのままでの摂取が難しい方は

 飲み物として飲むことが難しい場合には、

・デザートや料理の材料として使う

・冷やして甘みを感じにくくする

・水やコーヒーで薄める

 など様々な工夫を凝らすことができます。

 ※栄養剤や栄養補助食品を高温で加熱するとたんぱく質が変性するため、温めすぎない様に注意しましょう。

 その他の工夫については次の外部ホームページを参考にしてください。(【外部リンク】feed M.E 経腸栄養製品の飲み方の工夫

お困りの方は管理栄養士にご相談ください!

 今回はフレイルとONSについてご紹介しました。
療養生活の中でなど食欲が無く食事がすすまない、という方はお気軽に医療スタッフへお声かけください。また外来通院されている方へも栄養剤・栄養補助食品の種類や購入方法等について説明させていただいております。

 詳しく知りたいという方は1階サービスセンター⑨栄養相談窓口へお越しください。

執筆情報

執筆者:函館五稜郭病院 管理栄養士

掲載日:2022年9月20日

参考文献・引用など

  • ・feed M.E 経腸栄養製品の飲み方の工夫(https://nutritionmatters.jp/recipe/index.html)Abbott、2022年9月確認
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