【医療コラム】”今はまだ”禁煙する気がない方へ

このまま吸ってていいのかな…。長年吸っていても問題ない。今さら禁煙しても意味はない…と思っている方。禁煙はいつでも有益です。
今回は、禁煙を続けるとのどのような効果があるか、保健師が解説します。
このまま吸ってていいのかな…。長年吸っていても問題ない。今さら禁煙しても意味はない…と思っている方。禁煙はいつでも有益です。
今回は、禁煙を続けるとのどのような効果があるか、保健師が解説します。
直後 | 周囲の人をたばこの煙で汚染する心配がなくなる。 |
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20分後 | 血圧と脈拍が正常値まで下がる。手足の温度が上がる。 |
8時間後 | 血中の一酸化炭素濃度が下がる。血中の酸素濃度が上がる。 |
24時間後 | 心臓発作の可能性が少なくなる。 |
数日後 | 味覚や嗅覚が改善する。歩行が楽になる。 |
2週間~3ヶ月後 | 心臓や血管など、循環機能が改善する。 |
1ヶ月~9ヶ月 | せきや喘鳴が改善する。スタミナが戻る。気道の自浄作用が改善し、感染症にかかりにくくなる。 |
1年後 | 肺機能の改善がみられる。(※軽度・中等度の慢性閉塞性肺疾患のある方) |
2~4年後 | 虚血性心疾患のリスクが、喫煙を続けた場合に比べて35%減少する。脳梗塞のリスクも顕著に低下する。 |
5~9年後 | 肺がんのリスクが喫煙を続けた場合に比べて明らかに低下する。 |
10~15年後 | 様々な病気にかかるリスクが、非喫煙者のレベルまで近づく。 |
喫煙による体への影響は自分だけの問題ではありません。御家族、周囲の人にも影響します。喫煙について、今一度考えてみませんか。
1)Brunnhuber K, et al. Putting evidence into practice: Smoking cessation. BM J Publishing Group :5, 2007
2)厚生労働省 「生活習慣病予防のための健康情報サイト たばこ対策の推進に役立つファクトシート」https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-04-0052025年6月確認
執筆者:函館五稜郭病院 保健師
掲載日:2025年6月30日