函館五稜郭病院

函館五稜郭病院 > 医療コラム > 【医療コラム】脂肪肝、放っておいていませんか?

【医療コラム】脂肪肝、放っておいていませんか?

img

健康診断を受けて「脂肪肝」と指摘されたものの、そのまま放置している方、いらっしゃいませんか?

その脂肪肝、放っておくと、さまざまな病気に繋がる可能性があります。今回は、そんな脂肪肝や関連する病気について、超音波画像を交えてお話ししたいと思います。

脂肪肝とは?

脂肪肝とは、肝臓の細胞に過剰な量の中性脂肪が蓄積した状態を言い、肝臓の組織において5%以上の脂肪沈着がある状態を指します。

主な原因には飲酒、肥満、糖尿病、脂質異常症などが挙げられ、健康診断で脂肪肝を指摘される方は年々増加傾向にあります。

脂肪肝の超音波画像

超音波検査では、①高輝度肝、②肝腎コントラスト、③深部減衰、④肝内脈管の不明瞭化のうち1つでも当てはまれば「脂肪肝」と判定されます。

高輝度肝と肝内脈管の不明瞭化

 肝臓に脂肪が沈着すると、肝臓の色はどんどん白っぽくなっていきます。(高輝度肝) また、正常ではくっきり見えている肝臓の血管が、脂肪肝ではぼんやりとしています。

img

肝腎コントラスト

 正常の肝臓であれば、肝臓の色と腎臓の黒い部分の色味はほとんど同じになります。肝臓に脂肪が沈着するほど、肝臓が白っぽくなり、肝臓と腎臓の色味の差が大きくなります。

img

深部減衰

 正常の肝臓であれば超音波は深い所まで届き、肝臓は下まで綺麗に描出されます。脂肪肝では脂肪により超音波が分散され、深い所に届かず、暗く見えにくくなります。

img

脂肪肝を放置すると

脂肪肝を放置すると、肝臓に炎症が起こり、やがて肝硬変に移行します。肝硬変になると肝細胞癌のリスクが上がります。また、こういった肝臓の病気だけでなく、心筋梗塞や脳卒中、肝臓以外の悪性腫瘍の原因にもなります。特に「メタボ+飲酒+脂肪肝」の組み合わせは、肝臓に関連する病気の死亡率や、肝細胞癌の発生リスクが高い事がわかっています。

img
img

肝臓は「沈黙の臓器」と言われるように、他の臓器と比べて自覚症状が出にくいです。今は何も症状が無くても、実は徐々に病気が進行しているかもしれません。早期発見・早期治療のために、その「脂肪肝」は放置しないようにしましょう。

page top