【診療紹介】ロボット支援下ヘルニア修復術・根治術を開始― 保険適用開始後、当院初症例を実施 ―
当院では、2026年6月1日より保険適用となった「ロボット支援下ヘルニア修復術・根治術」を開始し、当院における第一症例を実施しました。
背景
鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)は、加齢や腹圧の上昇などにより発症する一般的な疾患であり、外科手術による治療が標準的に行われています。従来は開腹手術や腹腔鏡手術が主流でした。
厚生労働省の公開データ(令和6年度DPC評価・検証に係る調査「退院患者調査」)によると、当院の鼠径ヘルニア手術件数は120件で、北海道内で3番目の実績です。
2026年6月1日より本術式が保険適用となったことを受け、当院ではこれまでの豊富な手術実績を基盤に、安全かつ質の高い医療提供を目的としてロボット支援下手術の導入を決定しました。
ロボット支援下手術の特徴
ロボット支援手術は、術者が操作するロボットアームにより高精度な手術を実現するもので、一般的に以下のような利点があります。
・高精細3D画像による視認性の向上
・手ぶれ補正機能による安定した操作
・関節機能を持つ鉗子による繊細な縫合・剥離
・低侵襲による術後疼痛の軽減や早期回復の期待
今後の展望
当院では本術式を通じて、患者さんの身体的負担の軽減と治療成績の向上を目指し、さらなる症例の積み重ねと技術向上に努めてまいります。また、地域医療機関との連携を強化し、より多くの患者さんに適切な医療を提供できる体制を構築していきます。
執刀医(外科 三浦 亮 主任医長)よりコメント
鼠径ヘルニア手術では、解剖の理解と精緻な剥離操作が重要ですが、手術支援ロボットを用いることで、これらを容易に達成できることを実感しました。安全性や低侵襲性において、患者さんへより良い治療を提供できるものと考えます。また一方で、若手外科医育成においてもメリットが多いと感じました。今後は症例を積み重ね、治療成績を発信していきます。






