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【医療コラム】放射線は身近な存在?~自然放射線について知ろう~

前回のコラム(CT検査の「放射線」って大丈夫?)では、CT検査で使用する放射線についてご紹介する中で、私たちは普段の生活でも「自然放射線」を受けていることに少し触れました。

では、自然放射線とは、いったいどこから来ているのでしょうか。また、私たちは日常生活の中で、どのくらいの放射線を受けているのでしょうか。今回は、私たちの身近にある「自然放射線」についてご紹介します。

自然放射線とは?

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出典:環境省ホームページ 放射線による健康影響等に関するポータルサイト 放射線の健康影響と5つのテーマ 身近な放射線 ③日常生活における被ばく(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/portal/digest/healthcare/detail_003.html)

自然放射線とは、その名のとおり、自然界にもともと存在している放射線のことです。私たちの身の回りには、さまざまなところに自然放射線があります。例えば、

・宇宙から降り注ぐ「宇宙線」
・大地や岩石に含まれる放射性物質
・空気中に存在する「ラドン」
・食べ物や飲み物に含まれる天然の放射性物質

などです。普段は意識することはありませんが、私たちは毎日、これらの自然放射線を受けながら生活しています。

どのくらい受けているの?

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出典:環境省ホームページ 放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和7年度版、 HTML形式)「第2章 放射線による被ばく 2.5 身の回りの放射線 年間当たりの被ばく線量の比較」(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/current/02-05-03.html)

日本人が自然放射線から受ける量は、平均すると1年間に約2.1ミリシーベルトとされています。この量は、住んでいる地域や食生活などによって多少異なりますが、特別な場所に行かなくても、普段の生活の中で自然に受けているものです。

放射線は、医療機関の中だけにある特別なものではなく、私たちの生活の身近なところにも存在しています。

食べ物にも放射性物質が含まれています

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出典:環境省ホームページ 放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和7年度版、 HTML形式)「第2章 放射線による被ばく 2.5 身の回りの放射線 体内、食品中の自然放射性物質」(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/current/02-05-11.html)

バナナやじゃがいも、ほうれん草など、身近な食品にも天然の放射性物質である「カリウム40」がごくわずかに含まれています。

カリウムは、私たちの体にとって欠かせない栄養素の一つです。食品に含まれる量で健康への影響を心配する必要はなく、普段どおり安心して食べることができます。

また、私たちの体の中にもカリウム40などが存在しているため、体内からもごくわずかな放射線が出ています。

飛行機に乗ると放射線が増える?

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出典:環境省ホームページ 放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和7年度版、 HTML形式)「第2章 放射線による被ばく 2.5 身の回りの放射線 体内、時間当たりの被ばく線量の比較」(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/current/02-05-02.html)

飛行機は地上よりも高いところを飛ぶため、宇宙から降り注ぐ宇宙線の影響を受けやすくなります。

そのため、飛行機に乗っている間は、地上にいるときよりも受ける放射線の量が少し増えます。旅行や出張などで飛行機を利用することも、自然放射線を身近に感じられる一例です。

自然放射線と医療で使う放射線

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出典:環境省ホームページ 放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和7年度版、 HTML形式)「第2章 放射線による被ばく 2.5 身の回りの放射線 体内、被ばく線量の比較(早見図)」(https://www.env.go.jp/chemi/rhm/current/02-05-15.html)

自然放射線は、私たちが生活する中で自然に受けている放射線です。一方、CT検査やレントゲン検査では、病気の発見や治療に役立てるために放射線を使用しています。

医療現場では、診断に必要な情報を得ながら、できるだけ少ない放射線で検査を行えるよう、検査する部位や患者さんの体格に合わせて撮影条件を調整しています。

さいごに

「放射線」と聞くと、不安や怖いというイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、放射線は宇宙や大地、空気、食べ物など、私たちの身近なところに自然に存在しています。

放射線について正しく知ることは、不安を和らげ、必要な検査を安心して受けることにつながります。放射線について不安なことや気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。当院の診療放射線技師の中には、被ばく相談員の資格を持つスタッフも在籍しています。

参考

・国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構「放射線被ばくの早見図」

・国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構「放射線の人体への影響(放射線全般に関するQ&A)」

・公益財団法人 原子力安全研究協会『新版 生活環境放射線(国民線量の算定)』

・環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料―体内、食品中の自然放射性物質」

・環境省「放射線による健康影響等に関するポータルサイト 放射線の健康影響と5つのテーマ 身近な放射線」

・環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和7年度版)」

執筆情報

執筆者:函館五稜郭病院 診療放射線技師

掲載日:2026年7月30日

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