函館五稜郭病院

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令和5年度 函館五稜郭 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分0~10~20~30~40~50~60~70~80~90~
患者数3401511532557091256242939812047451
◆定義
 集計期間に退院した患者さんの年齢階層別(10歳刻み)患者数です。年齢は、入院した時点での年齢で集計しています。
◆解説
 当院は地域がん診療連携拠点病院であり、また道南医療圏における急性期医療の中核として、がん医療・救急医療を中心とした質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんへ提供しております。中でも70歳代は最も多く、60歳以上の患者さんの占める割合は全体の7割超となっており、地域の高齢化を反映しています。
また、0~9歳の区分が多くなっているのは、当院で分娩された新生児患者の入院によるものです。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060160x001xxxx鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等1243.934.550.8168.05
090010xx010xxx乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし1158.269.880.0061.88
060035xx010x0x結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし8114.7015.121.2373.85
060330xx02xxxx胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等555.695.980.0059.65
060335xx02000x胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし386.396.870.0066.13
■外科
 ①鼠径ヘルニア(15歳以上)に対して鼠径ヘルニア手術・腹腔鏡による鼠径ヘルニア手術を目的とした入院症例。
 ②乳癌に対して乳房を温存する乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの)を施行した症例。乳癌は乳房周囲のリンパ節にしばしば転移を起こすため、乳癌の手術では腋窩部(脇の下)にあるリンパ節への転移を考慮し、この組織を採取して術中迅速診断を行う。これにより転移があった場合は、乳房切除と併せて郭清(乳房周囲のリンパ節をきれいに取り除くこと)を行う。
 ③結腸癌(大腸のうち虫垂を含む上行から横行、下行、S状結腸までの癌)に対して結腸切除術を施行した症例。
 ④胆嚢結石に対して行う腹腔鏡を使った胆嚢摘出を目的とした入院症例。
 ⑤胆嚢炎に対して行う腹腔鏡を使った胆嚢摘出を目的とした入院症例。
救急医学科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし2312.8720.6069.5788.61
110310xx99xxxx腎臓又は尿路の感染症 手術なし1014.2013.5230.0081.90
160650xx99x0xxコンパートメント症候群 手術なし 手術・処置等2なし--25.34--
161020xxxxx00x体温異常 手術・処置等2なし 定義副傷病なし--6.60--
100040xxxxx00x糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 定義副傷病なし--13.15--
■救急科
 ①誤嚥(食物や唾液が誤って気道に入ること)により起こる肺炎の症例。
 ②尿道に細菌が侵入し、感染・炎症を引き起こした症例。
形成外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
080007xx010xxx皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし603.053.930.0045.42
020230xx97x0xx眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし394.132.820.0073.13
080010xxxx0xxx膿皮症 手術・処置等1なし3123.0012.889.6868.45
080180xx99xxxx母斑、母斑症 手術なし212.903.500.002.76
070010xx010xxx骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし204.405.145.0059.10
①皮膚および皮下にできた腫瘍の摘出を目的とした症例。
②眼瞼下垂(まぶたが上がりにくい症状)や眼瞼痙攣などに対する外科的治療のための入院症例。機能面はもとより
 整容的にも配慮した手術を目指しております。
③皮膚膿瘍や蜂巣炎に対して保存的治療の症例。
④母斑・蒙古斑等に対しレーザー照射療法を行った症例。
⑤四肢・躯幹にできた軟部腫瘍の摘出を目的とした症例。
呼吸器外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
040040xx97x00x肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし16510.379.890.0069.97
040200xx01x00x気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし329.039.540.0047.72
040200xx99x00x気胸 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし159.609.176.6772.27
040150xx97x00x肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし1125.9128.240.0071.00
040040xx9900xx肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし64.0013.590.0073.17
①肺悪性腫瘍に対して胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術を行った入院症例。
②気胸(肺に穴が開く疾患)に対しての肺嚢胞手術を行った症例。胸腔鏡を使用した術式を積極的に行っており、手術侵襲の軽減、術後の早期回復、呼吸機能の温存などの利点があり、とくに高齢や合併症を有するハイリスク症例では有用となっています。
③気胸に対して、胸腔ドレナージ(気胸によって胸腔内に漏れてしまった空気を体外に排出するためのチューブを留置し機械につなげる治療法)を挿入するなど、手術をせず保存的に治療を行った症例。
④膿胸に対し、胸腔鏡を挿入し膿性・醸膿被膜を掻爬しドレナージを行う症例。

上記症例を含めて、呼吸器外科では低侵襲な胸腔鏡を用いるなどして呼吸器関連手術を行っております。
呼吸器内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
040110xxxxx0xx間質性肺炎 手術・処置等2なし13317.3118.659.0275.03
040040xx99041x肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病あり1129.6713.901.7972.97
040040xx9900xx肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし10316.8513.5922.3374.79
040040xx99200x肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし644.892.981.5673.83
040040xx99040x肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし5910.258.331.6972.12
"■呼吸器内科
 ①間質性肺炎に対する治療を行った入院症例。薬物療法が中心で、呼吸器リハビリテーションを行う場合もある。
 ②肺癌に対する治療として化学療法(抗癌剤治療)を行い、好中球減少症等の副傷病を有する症例。
 ③肺癌に対して点滴や内服薬の投与を中心に治療を行っている症例。
 ④肺癌の確定診断を行うための検査入院(TBLB(経気管支肺生検):気管支にファイバーを挿入して粘膜の組織を採取し、病態の診断をする検査)。TBLB入院は退院時点で検査結果が出ないため、その場合「疑い病名」としてDPCを決めるが、その際にも診断群は肺癌に分類される。
 ⑤肺癌に対する治療として化学療法(抗癌剤治療)を行い、好中球減少症等の副傷病が無い症例。

 上記のように呼吸器内科で多い疾患は肺癌であり、地域がん診療連携拠点病院として肺癌治療に力を入れております。また、肺癌以外にも呼吸器疾患全般の診療を行っており、間質性肺炎、誤嚥性肺炎、細菌性肺炎等、肺炎症例も比較的割合が多くなっています。肺炎は高齢者に多くみられ、平均で2週間程度の治療を要します。
産婦人科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
12002xxx99x40x子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし845.644.180.0066.81
120060xx01xxxx子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等608.829.230.0049.13
12002xxx01x0xx子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし5210.4210.100.0063.69
120060xx02xxxx子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等466.395.930.0044.00
120070xx02xxxx卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等346.246.000.0052.71
■産婦人科
①子宮頸・体部癌に対する化学療法(抗癌剤療法)の入院症例。
②子宮筋腫等の子宮良性腫瘍に対する手術入院。この症例では、年齢や患者さんの状況(手術後に妊娠を希望する場合等)に応じて、子宮全摘出術や筋腫だけを取り除く核出術を行います。腹部を切らない膣式手術も行っております。 
③子宮頸部異形成・子宮頸癌に対する、子宮頸部(腟部)切除術を行う入院症例。代表的な手術は子宮頸部円錐切除術で、入院期間は3~5日になります。                                                  
④子宮筋腫等の子宮良性腫瘍に対する手術入院。腹腔鏡による子宮全摘術や、子宮鏡を用いた筋腫だけを取り除く核出術や子宮内膜ポリープ切除術を行う症例。
⑤卵巣良性腫瘍に対する手術入院。代表的な手術は、腹腔鏡による子宮付属器腫瘍摘出術を行う症例。
耳鼻咽喉科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
030350xxxxxxxx慢性副鼻腔炎376.686.020.0057.86
030250xx991xxx睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり322.002.030.0060.06
030240xx97xxxx扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり259.008.370.0029.04
030230xxxxxxxx扁桃、アデノイドの慢性疾患199.587.530.0022.84
030400xx99xxxx前庭機能障害 手術なし196.894.730.0060.47
■耳鼻咽喉科
①慢性副鼻腔炎に対して内視鏡下副鼻腔手術を行った入院症例。
②睡眠時無呼吸症候群に対して、終夜睡眠ポリグラフィーの検査を行う入院症例(1泊2日)。色々なセンサーを取り付けて一晩中記録し、1時間あたりの無呼吸低呼吸指数(AHI)を解析します。
③習慣性扁桃炎に対して、口蓋扁桃摘出手術を行った症例。
④扁桃の感染症や肥大、アデノイドの肥大や増殖に対し入院加療を行った症例。
⑤めまい症状に対して点滴投与等の治療を行なった症例。
循環器内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
050050xx9910x0狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外1204.313.050.0068.78
050130xx9900x0心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外11918.3317.389.2481.71
050210xx97000x徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし11212.049.770.8981.31
050050xx0200xx狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし1087.344.260.9369.92
050070xx01x0xx頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし675.644.570.0061.99
■循環器内科
①心臓カテーテル検査(カテーテルと呼ばれる細い管を使った検査)を行うための入院。
②心不全に対して点滴や内服薬の投与を中心に治療を行っている症例。
③房室ブロックや洞不全症候群等の徐脈性不整脈に対して、ペースメーカー(植込み型の小さな医療機器で、鎖骨皮下に植え込む。心臓の動きを継続的にモニターし、遅い脈拍を検出した場合はごく弱い電気刺激を送り、正常な脈拍に戻す治療法。)の移植や交換を行う症例。
④心臓カテーテル検査の結果、治療が必要な症例に対して経皮的冠動脈形成術(先端に風船が付いたカテーテルで狭窄部を拡張する治療法)や経皮的冠動脈ステント留置術(ステントと呼ばれる金属製の編み目状のものを血管の内側で拡張し、支えとして冠動脈に留置する治療法)等の心臓カテーテル治療を行う症例。
⑤不整脈疾患の患者に対して、不整脈を起こす異常な心臓組織を特殊なカテーテルで焼き切る手術を行う症例。
 循環器内科では、上記のような狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患(冠動脈の閉塞や狭窄などにより心筋への血流が阻害され、心臓に障害が起こる疾患)の症例を多く診ています。 
 その他にも、特に緊急性の高い虚血性心疾患、不整脈疾患、重症心不全などの循環器救急疾患に対して24時間体制で対応し、迅速な診断、治療を行っております。また一方で高血圧や糖尿病などの生活習慣病への予防と管理に至るまで幅広く診療しております。
小児科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
140010x199x0xx妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし725.976.075.560.00
080270xxxx1xxx食物アレルギー 手術・処置等1あり331.032.120.002.61
150040xxxxx0xx熱性けいれん 手術・処置等2なし212.863.560.002.67
040100xxxxx00x喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし204.606.370.002.45
040090xxxxxxxx急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)175.005.960.001.06
■小児科
 ①標準よりも低体重で生まれた場合や帝切児症候群、黄疸、羊水感染等の合併がある場合、母体に何らかの既往疾患がある場合など、分娩直後から入院が必要になった新生児(出生から28日目まで)で出生時体重が2,500g以上の場合。
 ②食物アレルギーが疑われる食品を、医師の観察下にて1回もしくは数回に分けて経口摂取し、アレルギー反応を見る入院症例。当院では日帰りで検査入院としています。                                                         
 ③熱性けいれんに対する入院症例。熱性けいれんとは、突発性発疹などの感染症にかかって、熱が上がりかけたときによく起こるのが特徴です。
 ④喘息や喘息発作に対する入院症例。
 ⑤急性気管支炎に対する入院症例。急性気管支炎はRSウイルス感染症によるものが大半を占め、他にヒトメタウイルス、インフルエンザウイルスなども原因となる。     
消化器内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060100xx01xxxx小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術6562.442.610.0066.78
060340xx03x00x胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし1249.788.754.0373.77
06007xxx97x0xx膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし6218.1011.653.2373.23
060035xx99x0xx結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし498.128.342.0476.57
060050xx97x0xx肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし4713.3010.242.1376.89
■消化器内科
 ①大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術を行う、ポリペクトミー目的の入院。
 切除したポリープは回収して組織検査することで、良性・悪性の判断や悪性度の判断が可能になる。
 ②総胆管結石および胆管炎に対する内視鏡的乳頭切開術(内視鏡を十二指腸まで挿入し、胆管・膵管の出口にあたる
 乳頭部を切開し結石の除去等を行い、胆道が閉塞して起こる黄疸を軽減させる治療法)を行う入院。
 ③膵癌の患者で閉塞性黄疸や胆管炎に対して、内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD)や内視鏡的胆道ステント留置術を
 行なう入院。
 ④結腸癌が疑われている状態に対する、内視鏡検査目的の検査入院が主となります。癌が疑われている部位から組織を
 採取して悪いものかどうかを調べます。
 ⑤肝癌に対する血管塞栓術(癌に栄養を運んでいる血管を人工的に塞ぐ治療法)を目的とした入院。
 消化器内科の診療分野は、上部・下部消化管および肝胆膵疾患が多く、内視鏡検査やバリウム造影などの診断から、
 ポリープ・早期癌における内視鏡的治療、癌に対する化学療法に至るまで幅広く行っております。肝疾患に対する血管造影、
 肝動脈塞栓術、ラジオ波焼灼療法、胆道狭窄に対する経皮的肝胆管ドレナージ、ステント留置なども積極的に行っています。
 
心臓血管外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
050163xx9900xx非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし615.268.110.0077.72
050180xx02xxxx静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等472.042.610.0067.96
050163xx03x0xx非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし4313.8110.420.0076.49
050080xx0101xx弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり2320.4821.520.0064.26
050050xx0101xx狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり1519.2021.380.0068.33
①胸部および腹部大動脈瘤に対して、手術療法を行わず精査(術前含む)のみを行った入院症例。
②下肢静脈瘤(鼠径部(足の付け根のあたり)にある静脈(大伏在静脈)の弁が壊れると、静脈に血液が溜まりこぶの
ように膨らみ浮き出てきます。)に対して不全弁をレーザー焼灼や血管内塞栓、静脈瘤切除、高位結紮などの方法で病変を治療する症例。
③胸部および腹部大動脈瘤に対するステントグラフト(人工血管にステントといわれるバネ状の金属を取り付けた人工血管)内挿術を目的とした入院。ステントグラフトによる治療では手術による切開部を小さくすることができ,患者さんの身体にかかる負担が少なくなります。
④大動脈弁や僧帽弁などの弁膜症に対して行う弁置換術や弁形成術等の手術入院。
⑤狭心症等に対し、冠動脈、大動脈バイパス移植術を行った症例。
腎臓内科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
110280xx02x00x慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし1329.307.574.5571.02
110280xx991xxx慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり433.746.440.0052.53
110280xx9900xx慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし379.8411.498.1168.30
110260xx99x0xxネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし3222.2219.946.2565.91
110280xx02x1xx慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり2541.4434.0728.0065.04
■腎臓内科
①血液透析準備段階として内シャント造設(動脈と静脈をつなげて動脈の流れの良い血液を静脈血管に流す手術)を行うための入院症例。
②血液透析(機械に血液を通し、血液中の老廃物や不要な水分を除去し、血液をきれいにする方法)を導入した症例。
③経皮的腎生検法(エコーで観察しながら背中から針を刺し、腎組織を採る検査)を行い、腎疾患の原因精査目的の入院。
④ネフローゼ症候群の患者が、内服調整や検査を行う入院。
⑤慢性維持(既に血液透析を導入し、日常的に透析が必要となった状態)の血液透析もしくは透析導入前の患者さんに対して行う精査・加療目的の入院。
整形外科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
160800xx01xxxx股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等15823.1125.5076.5881.03
160760xx97xx0x前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし754.284.761.3349.56
07040xxx01xxxx股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等6323.0519.550.0069.73
070230xx01xxxx膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等4321.7721.966.9873.47
160610xx01xxxx四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等3619.9415.5850.0063.78
■整形外科
 ①股関節周りの大腿骨近位部(脚の付け根付近)の骨折に対する骨接合術(折れた骨を金属の板やネジ等で固定する手術)等の骨折観血的手術を行った入院症例。
 ②前腕の骨折(橈骨遠位端骨折)に対して骨折観血的手術(保存的加療が難しい場合に、骨折部を開いてワイヤー、ネジ、金属プレート等を使って骨折部位を固定する方法)を行った症例。
 ③変形性股関節症や大腿骨頭壊死等に対して、人工関節置換術や人工骨頭挿入術(股関節の大腿骨頭が壊れ、保存的治療が難しい場合に、これを金属の人工骨頭と入れ替えて関節機能を取り戻す治療法)等を行った入院症例。
 ④変形性膝関節症への人工関節置換術(骨頭側だけでなく、関節窩側にも破壊・変形・癒着などがあって、動きが悪い、運動痛が強い、不安定で支持性が低いなどの障害がある場合に関節を金属やセラミックで作られた人工関節と入れ替えて関節機能の再建を図る方法)を行った入院症例。
 ⑤四肢の筋肉や腱の損傷に対して、肩腱板断裂手術や靱帯断裂縫合術などの手術を行った入院症例。
泌尿器科
DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
110080xx991xxx前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり1823.212.440.0071.75
11012xxx02xx0x上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし1074.885.220.9362.68
110420xx02xxxx水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等893.384.021.1268.88
110070xx03x20x膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病なし866.376.592.3373.84
110070xx03x0xx膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし836.946.851.2074.51
■泌尿器科
 ①前立腺癌疑いに対して、経直腸的に前立腺組織を採取するTRBP(前立腺針生検法)の入院症例。、前立腺癌に対して化学療法レジメン選択の為のケースもあり。
 ②腎・尿管結石に対して尿管鏡を用いながらレーザーによって砕石を行うTUL(経尿道的尿管結石除去術)入院症例。
 ③水腎症に対し経尿道的に尿管ステントを留置し、尿管の閉塞を防いだ症例。
 ④膀胱癌において開腹せずに手術用内視鏡を用いて膀胱腫瘍を切除するTUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)を行った症例。(化学療法あり)
 ⑤膀胱癌において開腹せずに手術用内視鏡を用いて膀胱腫瘍を切除するTUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)を行った症例。(化学療法なし)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発再発病期分類
基準(※)
版数
Stage IStage IIStage IIIStage IV不明
胃癌742023101212518
大腸癌3298661705813418
乳癌67842724114118
肺癌136651002663427518
肝癌-163117-5918
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
◆定義
 5大癌と呼ばれる「胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌」の患者さんの延べ患者数を初発のUICC病期分類別、および再発に分けて集計しています。
◇UICC病期分類
 国際対がん連合(UICC)によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つの要素によって各癌をⅠ期(早期)~Ⅳ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。
◇再発
 「再発」とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が完了した後、自施設にて患者さんを診察した場合や、治療癌寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
◆解説
 当院ではどの癌腫においてもⅠ~Ⅱ期の患者さんが多く見られ、特にこの病期の胃癌や大腸癌に対しては内視鏡的治療が多く実施されており、患者さんへの負担が比較的少ない方法での根治が可能となります。ただしⅢ~Ⅳ期の患者さんも少なくはなく、大腸癌や肺癌ではⅣ期が一番多くなっています。乳癌に対しては根治術から化学療法や乳房再建まで、各々の状況に応じた治療を行っています。
 なお、UICC病期分類が不明に分類されている症例については、多くが治療前の検査入院に該当する患者さんとなっており、入院中に検査結果が出ていないため、遠隔転移の評価を退院後に実施する方針等で、当該入院中の情報だけでは病期分類までできなかったことなどが理由に挙げられます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数平均
在院日数
平均年齢
軽症2012.0560.25
中等症7116.9777.07
重症1815.6181.06
超重症---
不明---
◆定義
 成人市中肺炎(病院外で日常生活をしていた人に発症する肺炎)の患者さんの人数を重症度別に集計しています。集計においては「成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)」による重症度分類システムを用いています。なお、インフルエンザウイルス等のウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥により発生する肺炎・気管支炎等は集計対象外となっています。また小児肺炎も対象外です。
◆解説
 患者数が多いのは中等症となっています。重症度と平均在院日数のデータから、重症度が高いほど在院日数も延びる傾向が読み取れます。また重症度の平均年齢については軽症以外の項目はすべて75歳を超えており、このことから高年齢であることは重症化するリスク要因となり得るということが読み取れます。軽症については小児の入院により平均年齢が下がったことが予想されます。
 なお「成人市中肺炎診療ガイドライン」では、『軽症の患者さんは外来治療の対象となり入院適応ではない』となっておりますが、軽症の患者さんであっても先天性疾患や癌の既往があるなど重症化が危惧される場合には入院して頂くこともあります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から患者数平均在院日数平均年齢転院率
-1835.3137.650
◆定義
 脳梗塞などの分類にあたる患者さんをICD-10別に集計しています。
 ※ ICD-10 : 国際疾病統計分類に基づいて、傷病名をコード化したものです。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K672-2腹腔鏡下胆嚢摘出術1011.874.700.0063.20
K634腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)991.091.821.0163.96
K719-3腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術964.3615.403.1374.61
K4763乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)751.205.670.0061.99
K6112抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 四肢に設置した場合521.874.370.0063.38
■外科
 ①胆嚢炎や結石などに対して腹腔鏡を使用して行う胆嚢摘出術。特に一つの孔で行う低侵襲な単孔式手術を積極的に行っている。
 ②鼠径ヘルニアに対して行った腹腔鏡手術。
 ③結腸癌(大腸のうち虫垂を含む上行から横行、下行、S状結腸までの癌)に対して腹腔鏡を使用して悪性病変や周辺リンパ節等の切除を行う。
 ④乳癌に対して乳房の切除を行う手術。
 ⑤抗癌剤投与を行うためのポートを四肢に設置する手術。

 その他にも、甲状腺癌、食道癌、胃癌、肝癌、胆管癌、膵癌などに対する根治手術を中心とした集学的治療や、胃癌、結腸癌、直腸癌に対して内視鏡支援ロボット(ダヴィンチ)手術なども行っております。
形成外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K2191眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法321.002.130.0074.25
K0051皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm未満270.961.110.0043.22
K0301四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹201.002.550.0057.30
K476-4ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後)201.004.000.0051.30
K0072皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除140.793.210.0081.29
①眼瞼下垂(まぶたが上がりにくい症状)に対する眼瞼挙筋前転法と呼ばれる手術。この手術では、眼窩隔膜に切開を加え下側の断片を引き下げて瞼板に固定することで、下がっていた瞼が上がり本来の目の大きさに戻ります。またミュラー筋という自律神経とも連動しているまぶたの裏にある筋肉を傷つけるリスクが低い術式です。
②皮膚および皮下にできた腫瘍(露出部、長径2㎝未満)の摘出術。皮膚・皮下腫瘍摘出術は腫瘍の大きさ等によって集計上は複数のKコードに分散されています。
③四肢・躯幹にできた軟部腫瘍を摘出する術式。
④乳癌術後に挿入した組織拡張器(エキスパンダー)を取り出した後、人工物(インプラント)を挿入する乳房再建のための術式。
⑤皮膚の悪性腫瘍に対しリンパ節の郭清をせず、病巣部のみを切除する術式。

呼吸器外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K514-21胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除802.265.610.0070.38
K514-23胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの633.417.840.0070.11
K5131胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)323.384.530.0046.94
K513-2胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術101.904.000.0067.40
K514-22胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除103.906.700.0068.00
①胸腔鏡を使用した肺悪性腫瘍に対する肺部分切除術(部分切除:高齢者や低肺機能症例、画像上浸潤が乏しくリンパ節転移のないと判断されたものに適応となることがある。また、転移性肺腫瘍ではこの手術になることが多い)
②胸腔鏡を使用した肺悪性腫瘍に対する肺葉切除術。
③胸腔鏡を使用したブラ(肺嚢胞)切除術で、主に気胸に対して行われる。
④胸腔胸を使用した胸腺腫や縦隔良性腫瘍に対する切除術。
⑤胸腔鏡を使用した肺悪性腫瘍に対する肺区域切除術(区域切除:肺は右肺が10区、左肺が8区域に分類されているがこの区域に従った切除。高齢者で肺機能温存のために行われたり、肺葉切除まで必要ないと考えられる早期肺癌に対して行われることが多い。)
産婦人科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K877子宮全摘術761.116.990.0053.76
K8882子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの580.954.340.0050.64
K877-2腹腔鏡下腟式子宮全摘術361.004.810.0047.53
K879子宮悪性腫瘍手術301.639.500.0065.13
K8654子宮脱手術 腟壁形成手術及び子宮全摘術(腟式、腹式)281.078.250.0072.00
■産婦人科
①子宮筋腫や子宮頚部異形成、上皮内癌などに対して行う子宮全摘術。子宮頸癌に対して行う広汎子宮全摘術とは違い、子宮に付着する各靭帯や子宮支帯を分離することなく子宮ぎりぎりで切断する術式になります。
②卵巣の良性腫瘍に対し腹腔鏡下で腫瘍を摘出する術式。附属器の良性腫瘍手術は腹腔鏡下に行うのが主流になりつつあり、当院でも積極的に腹腔鏡を使用した術式で行っています。
③子宮良性疾患に対して行われる腹腔鏡下腟式子宮全摘術。全腹腔鏡下子宮全摘術・腹腔鏡下子宮全摘術・腹腔鏡下手術併用腟式子宮全摘術の3つに分類され、症例の子宮可動性・腹腔内の癒着の程度・子宮の大きさなどにより術式が選択されます。
④子宮頚癌や子宮体癌などの悪性腫瘍に対して行う子宮悪性腫瘍手術は、広汎子宮全摘ないしは準広汎子宮全摘術に際してはリンパ節郭清も行うのが普通です。
⑤子宮脱や子宮下垂に対して行われる子宮脱手術。子宮脱手術には複数の種類がありますが当院では子宮全摘術と膣壁形成手術を組み合わせた術式の症例数が多くなっています。
耳鼻咽喉科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K3772口蓋扁桃手術 摘出491.297.530.0028.49
K340-5内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)361.474.250.0057.50
K4571耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術121.585.330.0057.17
K4611甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合121.676.250.0061.17
K3192鼓室形成手術 耳小骨再建術-----
■耳鼻咽喉科
①慢性扁桃炎などに対する扁桃腺摘出術。IgA腎症と呼ばれる腎疾患の患者さんに対しても、扁桃が関与しているとされるため、腎臓内科で内科的治療を行う前に耳鼻咽喉科で扁桃腺摘出術を行うこともあります。
②慢性副鼻腔炎に対する内視鏡的副鼻腔手術となります。この手術は部位や病気の症状などによって術式が複数に分けられています。
③左右の耳前方に位置する耳下腺のうち、顔面神経の外側(浅葉)を切除する手術となります。
④片葉に限局し、明らかなリンパ節転移の無い甲状腺悪性腫瘍には峡部を含めた葉切除を行います。
循環器内科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K5493経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの794.464.390.0068.75
K5951経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの592.082.410.0062.19
K5972ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合595.419.253.3980.36
K616四肢の血管拡張術・血栓除去術582.814.260.0073.38
K597-2ペースメーカー交換術521.928.521.9284.29
■循環器内科
①狭心症や急性心筋梗塞などの虚血性心疾患に対して緊急性が高くない場合に、心臓カテーテル検査等の精査を行ってから日数を空けて経皮的冠動脈ステント留置術を行った症例。
②不整脈を起こす異常な心臓組織を、特殊なカテーテルで焼き切る手術。不整脈の原因となる異常な部位そのものを高周波電流で焼き切ることになるため、抗不整脈薬による内服治療よりも根本的な治療となる。
③房室ブロックなどの徐脈性不整脈に対して、脈拍が一定数以下にならないように心臓に刺激を与える機械であるペースメーカーの移植術を行う症例。
④閉塞性動脈硬化症に対して四肢の血管拡張術(先端に風船が付いたカテーテルで狭窄部を拡張する治療法)を行った症例。
⑤ペースメーカーの電池寿命に伴い、③で移植したペースメーカーの交換を行う症例。
 循環器内科ではその他に、致死性不整脈に対するICD(植込み型除細動器)等の治療も積極的に行っております。
消化器内科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K7211内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満5960.181.260.0066.74
K688内視鏡的胆道ステント留置術1123.0310.487.1475.00
K6112抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 四肢に設置した場合846.2616.654.7671.14
K7212内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上710.652.210.0066.70
K6532内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術451.696.870.0073.96
■消化器内科
 ①大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例。ポリペクトミー目的の入院が典型的な症例。
 ②胆道疾患や膵臓疾患に対して行われる手術である内視鏡的胆道ステント留置術。この手術は様々な病態で狭窄した胆道にチューブを通して拡張し、胆汁の流れを良くする手術です。
 ③化学療法を行う際に、中心静脈から抗癌剤の点滴を行うために用いる機器の一種である「CVポート」を皮膚の下に埋め込む手術。
 ④大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例。ポリペクトミー目的の入院が典型的な症例。
 ⑤早期胃癌で内視鏡的粘膜切除術(EMR)の適応を超える症例に対して、経内視鏡的に高周波切除器を用いて病変の周囲をより大きく、深く全周性に切開し、粘膜下層まで切除する手術。
心臓血管外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K617-4下肢静脈瘤血管内焼灼術430.001.050.0068.19
K5612ロステントグラフト内挿術 1以外の場合 腹部大動脈333.888.523.0377.06
K552-22冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺を使用しないもの) 2吻合以上のもの1910.6315.470.0068.05
K5551弁置換術 1弁のもの156.4017.330.0069.13
K5522冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの119.0025.550.0066.18
①弁不全のある伏在静脈(足の体表付近にある静脈)本幹を血管内で焼き切り、血管を閉塞させる手術。焼き切った血管は数ヶ月で線維化し、弁の役割となる。
②腹部大動脈瘤に対するステントグラフト(人工血管にステントといわれるバネ状の金属を取り付けた新型の人工血管)内挿術。ステントグラフトによる治療では手術による切開部を小さくすることができ、患者さんの身体にかかる負担が少なくなります。
③冠動脈の動脈硬化性病変における強い狭窄や閉塞などの病変に対して直接処置せず、病変部末梢の健常な動脈へ新しいバイパス(迂回路)を作る手術。人工心肺を使用せず、心拍動下で行ったもの。
④大動脈弁、僧帽弁、三尖弁の閉鎖不全症や狭窄症に対する弁置換術。 悪くなった弁を取り除き、人工弁を縫着する手術。
⑤冠動脈の動脈硬化性病変(2箇所以上)における狭窄や閉塞病変を処置せず、病変部末梢へ新しいバイパス(迂回路)を置く手術。
腎臓内科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K6121イ末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの1605.688.077.5069.23
K6147血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈2314.3021.5717.3976.35
K029筋肉内異物摘出術133.156.620.0066.62
K635-3連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術1112.0015.270.0069.18
K607-3上腕動脈表在化法-----
■腎臓内科
①血液透析の際に用いる内シャントと呼ばれる動脈と静脈をつなげて動脈の流れの良い血液を静脈血管に流す手術。
②人工血管を使用して、①を行う手術。
③④で留置したカテーテルを、カテーテル感染や、腹膜透析から維持透析への移行等により抜去する手術。
④腹膜透析(患者さん自身の腹膜を利用して血液をきれいにする治療法)を行うために、腹腔内に透析液を流すためのカテーテルを留置する手術。
 PTAは入院期間も短期で行われる手術であり、近年では外来で行われるケースも増えてきております。また他院にて維持透析管理をされている患者さんがシャントトラブルを起こした際にも積極的な受け入れを行っております。
整形外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K0461骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿1362.7118.2167.6577.81
K0821人工関節置換術 肩、股、膝1231.5420.7011.3871.56
K0462骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨801.345.442.5059.01
K0811人工骨頭挿入術 肩、股623.6517.8770.9780.13
K0483骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿451.021.760.0042.42
■整形外科

①肩甲骨・上腕・大腿骨の骨折に対して行う骨接合術(折れた骨を金属の板やネジ等で固定する手術)等の骨折観血的手術
②肩・股・膝関節における変形性関節症やリウマチに対して行う人工関節置換術                            ③前腕・下腿・手舟状骨に対して行う骨接合術(折れた骨を金属の板やねじなどで固定する手術)等の骨折観血的手術
④肩関節の上腕骨頭や股関節の大腿骨頭が壊れ、骨頭を保存しての治療が難しいときこれを金属の骨頭を入れ替え、関節機能を取り戻させる手術。関節窩の状態が良いことが前庭となるので、上腕骨と大腿骨の頚部~骨頭骨折だけが対象となる。
⑤骨折等の手術で体内に留置した金属プレートやネジを抜去するための手術

 整形外科では、肩や膝などについてはより安全で低侵襲な鏡視下手術等を積極的に取り入れ、専門性の高い先進的な治療を行っております。また、手術後にリハビリを継続的に行っていく必要があることから、他院への転院をお願いしているため、疾患によっては転院率が高くなっています。
脳神経外科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K6092動脈血栓内膜摘出術 内頸動脈117.0911.730.0072.18
K1742水頭症手術 シャント手術-----
K145穿頭脳室ドレナージ術-----
K1692頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの-----
K160-2頭蓋内微小血管減圧術-----
■脳神経外科
 ①内頚動脈狭窄症等に対し、血栓・内膜・中膜を剥離摘除し、血行再建を図る手術。

 その他、当院では硬膜下血腫、脳動脈瘤に対し、硬膜下血腫穿孔洗浄術、脳動脈瘤のクリッピングなど幅広い治療を行っております。
泌尿器科
Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用パス
K8036イ膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの1681.274.401.7974.24
K783-2経尿道的尿管ステント留置術1480.782.352.7068.61
K7811経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの1101.332.730.9163.03
K841-21経尿道的レーザー前立腺切除術・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの581.163.591.7273.24
K843-4腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)512.279.291.9670.55
■泌尿器科
 ①膀胱癌において開腹せずに手術用内視鏡を用いて膀胱腫瘍を切除するTUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)
 ②水腎症などに対して尿の通り道を確保するため手術である経皮的尿管ステント留置術
 ③腎・尿管結石に対して尿管鏡を用いながらレーザーによって砕石を行うTUL(経尿道的尿管結石除去術)
 ④前立腺肥大症等に対し、レーザーによって前立腺組織を蒸散または切除する手術。
 ⑤前立腺癌に対して内視鏡支援ロボット手術(ダヴィンチ)を使用して行う前立腺悪性腫瘍手術。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC傷病名入院契機症例数発生率
130100播種性血管内凝固症候群同一--
異なる--
180010敗血症同一110.09
異なる--
180035その他の真菌感染症同一--
異なる--
180040手術・処置等の合併症同一590.50
異なる--
◆定義
 ①播種性血管内凝固症候群、②敗血症、③真菌症、④手術・処置等の合併症の患者数と発生率を集計しています。
  上記の疾病を治療する際にたくさんの医療資源が必要とされるため、該当するDPCは高額な点数(医療費)が設定されている傾向にあります。
 ①播種性血管内凝固症候群:感染症等を契機として起こる、全身性の重症な病態です。
 ②敗血症:感染を契機とする全身性炎症反応の重症な病態です。
 ③真菌症:真菌というカビの仲間によって引き起こされる感染症です。
 ④手術・処置等の合併症: 手術や処置に起因して発生する合併症を指します。例として術後出血や創部感染、内シャント、人工関節等の体内に埋め込んだ機具のトラブル等がこれに該当します。

 この指標に示される用語は以下の通りです。
◇DPC上6桁コード
 DPCの情報は14桁のコードで表現され、そのうち上6桁は傷病名を示すコードとなっています。
◇入院契機
 DPC上6桁コードにて分類される傷病名(医療資源病名:最も医療資源を投入した傷病名)とは別に、入院の契機となった傷病名(入院契機病名)がそれぞれの入院患者さんにつけられています。この指標では、医療資源病名と入院契機病名が「同一」か「異なる」かにより分けて集計しています。
◇発生率
 全入院患者のうち、該当するDPCで入院費の請求を行った患者さんの割合です。
◆解説
 上記疾患のDPCは高額な点数(医療費)が設定されているため、アップコーディング(不適切な医療費の請求)の疑いを招き易い傷病名とされています。当院ではDPCを決定する際、臨床的に根拠のある診断とそれに基づいた医療資源の投入量からよく熟考の上、妥当・適切な請求となるよう努めており、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症の発生率については、いずれも低い結果となっています。
 手術・処置等の合併症については、代表的なものは血液透析の際に使用する内シャントのトラブル(狭窄、閉塞等)に関する症例となっており、この症例の場合、1~3日程度のシャントトラブル解除のみを目的とした短期入院となります。当院では、他院にて維持透析管理をされている患者さんがシャントトラブルを起こした際にも積極的な受け入れを行っており、患者さんが地域で安心して医療を受けることが出来るよう他医療機関との円滑な連携を図っております。
 その他には、1度目の入院で人工関節等の手術を行い外来移行した後、脱臼や破損などを契機に再入院した際にもこのDPCに該当するため、入院契機が同一となる割合が高くなっています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1852163588.28%
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母)血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
2310203187.92%
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
1243103983.59%
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