下肢関節の変性疾患
変形性膝関節症
加齢に伴い多く見られる疾患で膝関節の軟骨や半月板が傷つき,断裂を起こし、炎症が生じることで痛みを伴います。重量物の運搬作業や膝をよく使う仕事、体重増加、過去に膝のケガの既往がある事などが誘因となることもあります。
●症状
- ・歩き始め,立ち座り,長時間歩行した時などの膝関節痛
- ・正座や階段昇降が困難
●治療
- ・保存療法~リハビリ(膝周囲を中心とした筋力トレーニング,体重コントロール),薬物治療(関節内注射,消炎鎮痛剤の内服)など
- ・手術療法~高位脛骨骨切り術(HTO)または人工膝関節全置換術(TKA)
●クリニカル・パス(TKA)
リハビリの流れ | 移動手段 | |
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手術前日 | オリエンテーション (手術後のリハビリについての説明) 術前評価 |
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手術当日 | (リハビリ休み) | |
手術翌日 | ベッド上での軽い運動 | |
手術後2日目 | 車椅子に乗車しリハビリ室へ 膝屈伸運動、筋力トレーニング 全荷重での立位・歩行練習 |
車椅子 |
手術後1週 (7日目) |
歩行器歩行 | |
手術後2週 (14日目) |
階段昇降練習、日常生活動作練習 | 1本杖歩行 |
手術後3週 (21日目) |
自宅退院 | |
退院後 | 基本的に外来リハビリ通院は不要です |
●クリニカル・パス(HTO)
リハビリの流れ | 移動手段 | |
---|---|---|
手術前日 | オリエンテーション (手術後のリハビリについての説明) 術前評価 |
|
手術当日 | (リハビリ休み) | |
手術翌日 | ベッド上での軽い運動 | |
手術後2日目 | 車椅子に乗車しリハビリ室へ 膝屈伸運動、筋力トレーニング 免荷(体重をかけない)で立位・歩行練習 |
車椅子 |
手術後1週 (7日目) |
1/4荷重(体重の4分の1)開始 | |
手術後2週 (14日目) |
1/2荷重(体重の2分の1)開始 | 両松葉杖歩行 |
手術後3週 (21日目) |
3/4荷重(体重の4分の3)開始 階段昇降練習、日常生活動作練習 |
片松葉杖歩行 |
手術後4週 (28日目) |
全荷重開始 | 一本杖または杖なし歩行→自宅退院へ |
退院後 | 基本的に外来リハビリ通院は不要です |
当院整形外科で行われている手術としては、膝関節の軟骨の損傷が軽度で、比較的年齢が若い場合には、 HTOの適応となり、膝関節の変形が中~重度の場合には、TKAの適応となります。どちらの手術の場合でもリハビリでは、アイシングにより痛みや腫れの軽減を図りながら、膝関節の動きの改善や筋力トレーニング、歩行練習、日常生活動作練習などを行います。