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スポーツ外傷・障害

スポーツ外傷・障害

膝前十字靱帯損傷(ACL損傷)

受傷機転の多くはジャンプ着地時や走行中の急激な停止、タックルなどによる接触や転落により、すねの骨が前に引き出されて損傷します。バスケットボール、サッカー、バレーボールなどのスポーツで受傷することが多いです。

膝

治療

  • ・保存療法~リハビリ(膝周囲の筋力強化など)
  • ・手術~靱帯再建術

症状

  • ・階段昇降や運動中に「ガクッ」となる膝崩れなどの不安定感
  • ・膝の痛み、腫
  • ・スポーツ活動困難

術前術後のリハビリ計画(ACL)

リハビリの流れ 移動手段
手術前日 オリエンテーション
(手術後のリハビリについての説明)
術前評価
手術当日 (リハビリ休み)
手術翌日 ベッド上での軽い運動
手術後2日目 車椅子に乗車しリハビリ室へ
膝関節可動域訓練
筋力トレーニング開始
1/2荷重以下での立位・歩行練習
膝関節は装具で固定
(屈曲制限なし、伸展-10°)
車椅子または両松葉杖歩行
手術後1週
(7日目)
全荷重開始 杖なし歩行
手術後2週
(14日目)
膝関節装具(屈曲伸展共に制限なし) 自宅退院
退院後 外来リハビリで継続
手術後4週
(28日目)
エアロバイク練習開始
手術後12週
(84日目)
膝関節装具を外す
(スポーツ時には着用~1年間)
ジョギング可能
手術後4ヶ月 ダッシュ可能
手術後5ヶ月 正座可能
ノンコンタクトスポーツ可能
手術後6ヶ月 コンタクトスポーツ可能

投球障害(野球肩・野球肘)

投球動作を繰り返すことによって、肩や肘の骨や筋肉、靭帯などが損傷される障害です。障害を引き起こす原因、損傷の部位、症状は一人一人異なります。

症状

  • ・投球動作によって生じる肩・肘関節周囲の痛み
  • ・関節の動きの制限
  • ・筋力低下
  • 投球フォームの乱れ

治療

  • ・保存療法~リハビリ、薬物療法
  • ・手術~損傷部位により様々な方法が選択されます

リハビリ内容

痛みが出現している肩関節や肘関節そのものに原因がある場合もありますが、全身的な問題のことも多くあります。体幹や股関節など他部位の関節の硬さや、筋力の低下、立位姿勢の乱れやバランス能力の低下も悪影響を及ぼしていることがあります。リハビリとしては、運動機能の改善の為のストレッチや筋力トレーニング方法の指導、姿勢の矯正、投球フォームのチェックと指導などを実施し、再発防止とスポーツ復帰を目指します。

アキレス腱断裂

アキレス腱への急激な伸張ストレスにより発生する事が多い。

症状

  • ・断裂部の痛み腫れ
  • ・筋力低下
  • ・つま先立ち、階段昇降が困難
  • ・歩行時の足首の不安定感

治療

  • ・保存療法~ギプス固定+装具療法
  • ・手術~腱縫合術

リハビリ内容

受傷後や術後すぐは怪我をした方の足に体重をかけないようにし、一定期間経過後、補高装具を装着して体重をかけながら徐々にアキレス腱を伸張していきます。それと同時に、足首を柔らかくする運動、足の指や足首を動かす筋肉の強化トレーニング、歩行練習、バランス練習、階段昇降練習なども行います。

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